学部・大学院・専門職大学院

河野 公彦

プロフィール

学科学年 政治学科4年
出身地 福岡県福岡市
出身高校 福岡県立城南高等学校
趣味・特技 旅行、トランペット
キーワード やる気応援奨学金、長期留学、公務員
掲載年月日 2021年1月6日
河野 公彦

中央大学法学部を選んだ理由を教えてください。

高校生の頃から国際法や国際政治に関心がありました。また、私たちの生活と密接に関わっている法学を学ぶことで社会をより深く理解できると思ったからです。私は国立文系大学を志望していたので、中央大学は私立大学の併願先として選びました。結果として第一志望の大学ではなく、中央大学に来ることになったのですが、学生をサポートする体制や勉学に励むことができる環境が充実している本学に入学でき、本当に良かったと思っています。

法学部での学びについて。特に興味を持って受講した授業や、力を入れて学んだことについて教えてください。

「アメリカ政治論」の授業が非常に興味深かったです。授業では、歴代のアメリカ大統領を様々な理論を用いて分析し、今後、アメリカ政治がどのように変化していくのかということを予想してみようという内容でした。授業で学んだ学説や理論を、実際に用いて分析することで、単に知識を覚えるのではなく、自分自身の身近なレベルに引き寄せて考えることができ、充実した学びができました。

目賀田先生の専門演習ゼミで国際法を学ぶことができたのも非常に光栄でした。私は大学生活中に、留学や現地調査などで38か国を訪れる機会がありました。オランダのハーグにある国際刑事裁判所で裁判を傍聴し、裁判官の方にインタビューをしたり、旧ユーゴスラビア領にて論文執筆単身現地調査を行ったりしていました。ゼミでは、国際法の判例を取り上げ、様々な学説を用いて比較しながら議論を進めていきました。海外現地調査での経験とゼミでの学びに接点が多くあったこともあり、多角的な視点をもって学習に臨むことができました。また、このゼミでの学びが、外務省専門職員採用試験対策にもつながったと思っています。

留学、奨学金受給などについてどのような活動をしてどのような学びがありましたか。

私はこれまでに、やる気応援奨学金を3回いただき活動を行ってきました。1回目は、マレーシアでのブミプトラ政策の調査、2回目はミャンマーでの国際インターンシップ、3回目は1年間のベルギー長期留学です。また、ベルギー留学では、やる気応援奨学金だけでなく、国外留学生給付型奨学金、学費減免制度、中央大学法学部学部長賞給付型奨学金などもいただくことができたので、現地での学習に専念することができました。ベルギーでは、ルーヴェン・カトリック大学(KU Leuven)で交換留学生として在籍していたのですが、学部生でも大学院のコースの授業を履修することができたので、優秀な大学院生と一緒に勉強していました。特に、授業で模擬国際会議を行ったことが、私の進路選択の大きな契機となりました。海洋資源について話し合う内容で、私は日本代表として参加したのですが、日本の国益を十分に守ることができず、非常に悔しい思いをしました。この経験がきっかけとなり、国益を守るということを強く意識するようになりました。また、ベルギー留学の前年に、外務省主催の派遣事業でエクアドルを訪問した際に、外交官が国際関係の安定化に重要な役割を果たしていることを感じていたこともあり、本格的に外交官として働きたいと考えるようになりました。

サークル等の課外活動について教えてください。

中央大学の国際交流スペース G square で学生スタッフとして、活動していました。主にイベント企画を担当しており、留学生向けの日本文化紹介イベントや日本人学生と留学生の交流イベントなどを企画していました。特に、のど自慢大会を企画し、多くの日本人学生や留学生が楽しんでくれて、非常にやりがいを感じたことを覚えています。また、留学生のサポートも行っていたこともあり、日常的に外国語を使う機会が多くありました。G squareを通して、多くの留学生の友達ができ、彼らに会いに様々な国を訪れました。どこの国に行っても、「久しぶり!」と温かく迎えてくれる友人ができたことを非常にうれしく思っています。これからもこのつながりを大切にしていきたいです。

いま現在もっとも関心を持って取り組んでいることは何ですか。

2021年4月から、外務省にてポルトガル語を担当とする外交官(外務公務員)として勤務します。ポルトガル語は初めて勉強するのですが、少しずつ自分なりに学習を進めています。また、英語をもっと磨いていきたいと思っているので、英語の学習にも力を入れています。

大学生活では、学んだことを実際に自分の目で確かめたいと考え、様々な国で留学や現地調査を行ってきました。ですが、その度に自分自身の国の文化や歴史に関する知識不足を感じていました。ですので、様々な本を読み、日本のことをより深く理解しようと努めています。新型コロナウイルスが収束すれば、実際に日本国内の様々な場所を訪れてみたいです。

卒業後の計画は何ですか。また、今後のキャリアプランとそれを含めた人生の夢やビジョンについて教えてください。

上記でも述べましたが、卒業後は外務省で勤務します。採用試験の面接の際に、外交官として担当する希望言語を5つ提出しており、私はそのなかからポルトガル語を担当するように内示がありました。ポルトガル語は欧州、アフリカ、東南アジア、南米など幅広い地域に渡っており、新たな言語を学び、新たな世界に飛び込むことができるので非常に楽しみです。

社会人1年目は、霞ヶ関での勤務、研修となりますが、2年目から2年間ポルトガルに留学します。そして、留学後、ポルトガル語圏の国の大使館勤務となります。また、ポルトガル語圏だけでなく、英語圏での大使館勤務や、国連、EUなどの政府代表部で勤務する機会もあるので、幅広い経験を通して自分自身を成長させ、日本外交に貢献できる人材になっていきたいです。
「日本の国益を守りたい」という初心を忘れずに、様々なことに積極的に挑戦し、努力していきたいと思っています。

中央大学の魅力とは何ですか。

学びたいという熱い思いを抱いている学生へのサポートが非常に充実している所です。奨学金制度はもちろんなのですが、日々の授業を通しても非常にそれを感じました。1年次からゼミに所属する機会もあり、大学主催の学習講座なども充実しています。私は、1年次から大学内のTOEFL講座を受講し、英語学習を行っていました。また、学部を超えて学ぶことができるゼミ(FLP)の国際協力プログラムに3年間所属し、実践的な学びをすることができました。

受験生へのメッセージをお願いします。

私は大学受験で第一志望の大学に合格することができませんでした。しかし、大学卒業を間近に控えた今、中央大学に入学することができて本当に良かったと心の底から思っています。様々なサポート体制が整い、充実した学びができる中央大学をぜひ志望校の1つとして考えていただければ幸いです。受験勉強は長くつらく感じることもあるかもしれませんが、体調に気を付けて頑張ってください!

最後に一言。

私は、ベルギー長期留学から帰国後、外務省専門職員採用試験を受けたいと決意し、卒業を1年間延期させたので、中央大学には5年間お世話になりました。そして、高校生の時には想像もしていなかったほど充実した学びをすることができました。家族、友人、先生、大学職員の方など支えてくださった全ての方々に感謝しています。ありがとうございます。
これからもポジティブに積極的に多くのことにチャレンジし、自分自身を成長させていきたいです。