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内野 僚太

プロフィール

学科学年 政治学科3年
出身地 静岡県
出身高校 日本大学三島高校
趣味・特技 珈琲屋さん巡り、カメラ
キーワード 課外活動、ボランティア、まちづくり
掲載年月日 2020年11月24日
内野 僚太

中央大学法学部を選んだ理由を教えてください。

高校1年生の時に、中央大学のオープンキャンパスに参加しました。その時は、ただ漠然と模擬授業を受けていただけなのですが、高校3年生になり志望校を決める時になってその時の授業が印象的に感じられて受験することに決めました。

法学部での学びについて。特に興味を持って受講した授業や、力を入れて学んだことについて教えてください。

主に、私はどの学年でも「ゼミ」に力を入れてきました。指導教官によりゼミの形は様々ですが、私は一年を通して同じテーマを研究し、論文を最後に仕上げる形式のゼミを選びました。論文を完成させるためには、見知らぬ地で初対面の人とのインタビューを行わなければならない時もあります。私はそこで適切な質問や、会話といった社会人として必要なスキルを養えたと思っています。また、自分の研究テーマを一つの論文にまとめるという作業は、自分の意見を明確に表現する訓練にもなりました。

留学、奨学金受給などについてどのような活動をしてどのような学びがありましたか。

留学というほど長く滞在したわけではありませんが、研究対象の地域でお世話になっている方とデンマークへの視察に一週間ほど同行したことがあります。単なる旅行ではなく、視察ということだったので、現地の地方議員や建築家、デザイナーといった様々な専門家と出会うことができました。最大の収穫は、自分の考えの前提を強く意識することになったことです。海外を経験して私は、人は国の制度や統治の仕方に大きく影響を受けているということを実感しました。最先端の専門家であっても、考え方の背景にデンマークという福祉国家という前提が見え隠れするのは非常に面白いと感じました。同時に、自分自身はどうなのかと考えました。日本の制度や考え方の枠組みに囚われてはいないかと。ほんの少しですが、客観的なものの見方が分かったような気がします。

サークル等の課外活動について教えてください。

ゼミでの研究とは別に、千葉県鴨川市のまちづくりに関わっています。大学1年生の時から、定期的に鴨川の農村地域にお世話になっていて、独自に調査を行ってきました。調査を行っていくうちに、私もそのコミュニティに属するようになっていき現在に至ります。鴨川の移住者が運営するコミュニティの行事に参加することで、少しずつですが地方や日本の抱える課題を実感するようになってきました。時々、私の友達を招いたりなどしてコミュニティの交流の幅を広げたりもしています。

いま現在もっとも関心を持って取り組んでいることは何ですか。

現在所属している中澤秀雄先生のゼミの活動です。ゼミのテーマがポスト3.11のまちづくりで、宮城県気仙沼市を対象としています。東日本大震災の津波で被災した地域なのですが、私はそこで現地の住民と復興ボランティアの関わり合いを中心に研究してきました。最も面白いと感じる点は、現地に行ってみないと分からないことがたくさんある点です。インターネットで調べれば何でも出てきそうな時代ですが、そのようなことはなく、地道な作業が求められます。自分が今まで知りえなかった情報が手に入った時は、とても達成感があります。

卒業後の計画は何ですか。また、今後のキャリアプランとそれを含めた人生の夢やビジョンについて教えてください。

大学院に進み、関心のある分野の研究をさらに深めたいです。そして、そこで培った技能や経験を社会に対して還元できるようなことができたら幸せだと考えています。

中央大学の魅力とは何ですか。

学生の質問に対して、先生方が常に真摯に答えてくれるところです。どのような質問も学生の知識のレベルまで考慮して対応してくださいますし、学生が考えている時はすぐには答えを言わずに待ってくださることが多いです。私は、学生が一番成長する時は自分なりに物事を考え抜いた時だと考えているので、このような環境を用意してくださる先生方にはとても感謝しています。

受験生へのメッセージをお願いします。

私は一年間浪人を経験して中央大学に入りました。正直、その一年間は苦しいものでしたが、この一年間に微塵も後悔をしていません。大学に入ってからの私の人生は、とても豊かなものになりました。様々な友人や、尊敬できる先生、最前線の社会人と出会うことで刺激を得ることは、時間的に自由な大学四年間だからできることです。大学には、そのような人との出会いという人生を変える瞬間がたくさん用意されています。大学を通して、世界が広がる感覚をぜひ味わってください!

最後に一言。

私が研究に没頭することができるようになったのも、指導教官の先生方、そしてお互いの研究について語り合った仲間たちのお陰だと思っています。そして、遠方の家族のサポートも欠かせないものでした。ありがとうございました。