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久保田 明希

プロフィール

学科学年 法律学科4年
出身地 東京都練馬区
出身高校 中央大学附属高等学校
趣味・特技 ヨガ、水泳など体を動かすこと
キーワード やる気応援奨学金、長期留学
掲載年月日 2020年10月5日
2020年10月5日

中央大学法学部を選んだ理由を教えてください。

私は法律家になりたいというような夢を持って法学部を選択したわけではないですが、社会の土台となる法律を学ぶことは大学生活で意味のあることだと思い法学部法律学科専攻に決めました。また高校時代から漠然と「法律」と「国際」がキーワードとして頭にあり、中央大学法学部に決めました。

法学部での学びについて。特に興味を持って受講した授業や、力を入れて学んだことについて教えてください。

法学部の授業の中では、特に「国際インターンシップ」に関心を持ち受講しました。社会正義問題の基礎やSDGs、国際問題に触れ、フィールドワーク調査の楽しさを知りました。3年生の夏休み期間には2週間、ミャンマーに滞在し、他の学生とインタビューの毎日を過ごしました。この経験がきっかけとなり4年生のときにミャンマーに長期留学しました。
その他にも「Advanced English」や「グローバル総合講座」、「法と社会」など積極的に他の学生や先生方とコミュニケーションをとりながら学ぶ機会のある授業を受講しました。また、法学部の授業以外にもFLP国際協力ゼミ、グローバルFLP、Global LEAPを履修し、色々な先生や学生と出会い、グローバルな環境での学修に邁進しました。

留学、奨学金受給などについてどのような活動をしてどのような学びがありましたか。

中央大学から、2度奨学金をいただき、どちらもミャンマーという国を選び、留学しました。最初は、2018年夏に国際インターンシップの一環でミャンマーに滞在しました。現地では「少数民族の子どもたちへの多言語教育」という調査テーマでフィールドワーク調査を行い、合計25回ほどインタビューをしました。1日2、3回のインタビューを他の学生と行い、滞在終盤にはある国際教育機関に一人でインタビューに行きました。このインタビュー前に様々な質問を用意し、有意義なディスカッションができるよう綿密に準備し、緊張しながら臨んだことを今でも覚えています。

また、2019年9月から長期でミャンマーに留学した際には、「表現の自由」というテーマでフィールドワーク調査を行いました。自分で15回のインタビューをセッティングし、「表現の自由」というテーマと向き合う毎日がとても楽しかったです。「毎日の生活でミャンマー人はどのように表現の自由に触れているか、軍事政権から民主化への変化に伴い人々の表現の自由はどう変化したのか、表現の自由にまつわる人々の体験やストーリーとはどのようなものか」というような問いを考え続け、インタビュー終了後はレポートを2ヶ月間書き続けました。

フィールドワーク調査には決まった方法はなく、自由に研究することができます。インタビューを重ねていくうちに新しい疑問や質問を発見し、「批判的な思考(Critical thinking)」をもって分析していきます。その疑問や質問は教科書や資料で得られるものではなく、インタビューや振り返り内容から浮かび上がってきます。フィールドワーク調査を経て自由に思考を巡らせる楽しさを知り、積極性も高められたと思います。

サークル等の課外活動について教えてください。

大学入学時は国際交流サークルに入り、3年生になってから大学の外でもIAFOR*カンファレンスのボランティアや、日本の子供たちと多様な文化に触れるキャンプボランティアなども行いました。また長期休暇の際は上記の活動等で、アメリカ、オーストラリア、ミャンマー、インドに滞在しました。

https://iafor.org

いま現在もっとも関心を持って取り組んでいることは何ですか。

上記で何度も触れていますが、最も関心があることは「調査、研究、探求」です。疑問に思ったことを突き詰め、「なぜ」を問い続けると新たな問いを発見することができます。それはルールに縛られたものではなく、探求し、考え抜くという楽しさがあります。私は大学でこの楽しさを知りました。現在は一会社員として新しい「調査」のフィールドで精進しています。それは市場調査です。様々な製品やサービスについて日本市場、日本人の意見を調査し、社会的、文化的視点から分析し、海外ブランドに共有することが仕事です。まだまだ未知の調査があり、引き続き楽しみながら学びたいと思います。

卒業後の計画は何ですか。また、今後のキャリアプランとそれを含めた人生の夢やビジョンについて教えてください。

2020年4月にミャンマーから帰国後、就職活動で内定をいただいた会社で既に働いています。大学時代はいくつかの国でフィールドワーク調査を経験しました。常に新たな発見や質問を探求することに邁進し、冒険のようでした。今、私は仕事として市場調査という部門を選び、日本市場について理解を深め、主に定性調査に関わっています。日本の消費者感覚や関心に目を向け、海外のクライアントになぜ日本にいる人々はそのように考えるのか、なぜそのような習慣があるのかなどを共有することが業務です。慣例化されていないグローバルな会社で仕事ができ、大変嬉しく思っています。

中央大学の魅力とは何ですか。

中央大学の魅力は、挑戦できる場所や環境が整っているという点です。私は中央大学からミャンマーのヤンゴン大学に留学した2人目の学生で、それは自分にとって大きな挑戦でした。同じように挑戦する先輩や友達、いつもサポートして下さった先生方が私を成長させてくれたと思います。

受験生へのメッセージをお願いします。

大学生活はとても貴重な4年間です。大学入学前に想像していた大学生活と実際経験したものは全く異なると思います。私は大学入学前、ミャンマーに長期留学し、自力でアポを取りミャンマーの人々にインタビューをする毎日を想像もしていませんでした。しかし、やりたいこと、挑戦したいことに全力投球できた4年間がかけがえのないものであったと心から思っています。皆さんも何かに夢中になれる4年間を過ごせるような日々にしてほしいと願っています。

最後に一言。

中央大学からいただいた機会や出会いに大変感謝しております。
卒業後も感謝の気持ちを忘れず、今以上に社会人として成長していきたいです!