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齋藤 幸彦

プロフィール

学科学年 国際企業関係法学科4年
出身地 愛知県安城市
出身高校 愛知県立岡崎高等学校
趣味・特技 ロードバイク、逆立ち、ブラインドタッチ
キーワード 長期留学
掲載年月日 2019年1月9日

中央大学法学部を選んだ理由を教えてください。

高校1年のころ、「弁護士と語る会」という学校主催のイベントがあり、その時いらした岡高(母校、岡崎高校)出身、中大出身で国際弁護士をしている人の話を伺いました。当時、ドラマ「HERO」の木村拓哉演じる久利生公平にあこがれていた自分はその時に中大を受けることを決断しました。正直、受験時の第一志望は中大ではなかったのですが、私立で中央大学法学部を選んだ理由はこの経験に基づいています。

法学部での学びについて。特に興味を持って受講した授業や、力を入れて学んだことについて教えてください。

受講していて興味深かったのは「比較法文化論」という授業でした。世界中、もしくは日本で問題となっている社会課題(異なる宗教同士の婚姻の禁止、非嫡出子への民法上の問題、コピー薬の輸入・製造問題など)についてのビデオを授業の最初に観て、それに関して学生が意見を出し合い議論するという授業でした。

法学部の授業に限らないことですが、大学でも基本的にインプット形式の授業が多いです。しかし、学生同士が思っていることや考えを出し合い、頭をフル回転させる授業は楽しく、その後自分で調べたり、教授に詳しく聞いたりと、知的好奇心を満たし、学びを継続させてくれるものでした。

留学、奨学金受給などについてどのような活動をしてどのような学びがありましたか。

中央大学から受給した奨学金と補助金は以下の3つです。

  1. ① 法学部のやる気応援奨学金(短期海外研修部門)
  2. ② FLP演習教育活動の国外実態調査のための補助金
  3. ③ フランス政府奨学金

 

大学4年間でフランス留学を合計3回行いました。

最初は自費で2年生の夏休みに2週間、2回目はやる気応援奨学金を受給し2年生の春休みに2か月間、3回目はフランス政府奨学金を受給して9か月間の交換留学をしました。

2年生の夏に行ったフランスは自分にとって初めての海外であり、初めて飛行機に乗る機会でもありました。見るもの、聞くもの、風景すべてが色鮮やかに思え、初めて体験するものばかりで自分が生きていた世界の狭さに衝撃を覚えた記憶があります。留学中通った語学学校でもたくさんの友達でき、現在でもたまに連絡を取り合っています。

9か月間のフランス留学ではリヨン政治学院という学校に留学しました。授業では主にフランスの歴史や経済について学びました。授業は全てフランス語だったのでかなりの難しさでした。日本人とフランス人の友達からノートを借りて勉強していました。

授業以外でも9か月もフランスにいると文化に触れる機会がたくさんありました。自由でラフなイメージがあるかもしれませんが、その通りです。屋外のテラスでご飯食べたがるし、夏は肌を焼きたがります。ストライキの被害に何度あったか。

留学を通して、ここでは記述できないほどたくさんの経験をしました。それも、支えてくれた両親や友達、教授、奨学金の存在のおかげだと思っています。

サークル等の課外活動について教えてください。

大学2年から「テコンドー部」という名称のサークルに所属しました。友達が所属していて、なんとなく武道にも興味があったので参加しました。大学から始める人が多く、少人数でもあったのでアットホームな雰囲気のサークルでみんな仲良く活動していましたが、後輩の女の子が最後の大会で優勝するなど、なかなかの実績を残しています。

また、4年の夏休みは「最後の夏休みだし何か破天荒なことやってやろう!」ということで、自転車で東京から福岡まで行きました。友達の家やゲストハウスに泊まったりして、11日かけて福岡に住んでいる友達の家まで行きました。道中に出会った自転車乗りや、ゲストハウスのオーナーとの出会い、立ち寄ったコンビニでジュースおごってくれたおじちゃん、たくさんの出会いがありました。真夏の炎天下の中1300キロ漕ぎました。精神的にしんどくなって大声で歌いながらペダルを踏んだのも今ではいい思い出です。

いま現在もっとも関心を持って取り組んでいることは何ですか。

主に2つあり、卒業論文の執筆と所属している学生団体の活動です。

卒業論文では「オープン・イノベーション」を題材に執筆をしています。「オープン・イノベーションって何?」って思われた方が多いと思いますが、書くと長くなるうえ、次の質問と関連しているので後述します。

学生団体の活動については「エンカレッジ」という、学生による就活支援団体の中央支部に所属しています。中大生が自分の将来を真剣に考え、納得できる就職活動をできるよう僭越ながら支援させていただいています。具体的には、自己分析のお手伝い、エントリーシートの添削、面接練習、イベントの開催などです。友達に活動を勧められたことも理由ではありましたが、残りの大学生活で自分が何をできるかと考えたとき、後輩への就活支援が想起されました。一番直近で就活をした学生だからこそ、先輩だからこそできる支援があると感じたからです。就活している中大生は全員自分の後輩だと勝手に思って活動しています。

中大にもキャリアセンターという中大生の就活支援をしている機関があります。現在は別々に就活支援をしている状態なので、お互いに協力し合える関係を築けたらいいなと思います。

卒業後の計画は何ですか。また、今後のキャリアプランとそれを含めた人生の夢やビジョンについて教えてください。

オープン・イノベーションの推進を行いたいと思っています。オープン・イノベーションとは企業、大学、研究機関、社会起業家など、異業種、異分野が持つ技術やアイデアを組み合わせ、革新的な製品開発やサービス開発につなげるイノベーションの方法論です。

端的に言うと、様々なアクターが連携協力し、技術を出し合い知を結集し、便利で革新的な製品やアイデアを創出し、より良い世の中にしようというものです。

それができれば、現存する世界の貧困、水不足、電力不足、環境汚染問題のような社会課題を解決できると考えています。

内定先は石油化学系のB to B(顧客が企業である)メーカーです。オープン・イノベーションに積極的に取り組んでいて、採用面接でも共感してくれたのでたくさんのことを吸収できると考えています。その後の考えをここで語ると、このページで論文が書けそうなので割愛しますが、「オープン・イノベーションといったら齋藤」と業界で言われるくらいになります。

中央大学の魅力とは何ですか。

一番は何といっても空気が澄んでいることでしょう。晴れていて運がいい日は富士山が見えます。このような環境で学ぶことができる大学は都心にはないと思います。

また、キャンパスも広く、スポーツ施設も充実し、学食の店舗数も多いです。学内にスターバックスがあるのも珍しいのではないでしょうか?

学びとしては、FLP(Faculty-Linkage Program)というプログラムがあります。僕もFLPの国際協力プログラムに所属していました。所属していて本当に良かったと思っています。留学を決めた理由、キャリアプランの形成、将来の目標全てがこの学びを通して決まったといっても過言ではありません。ホームページ上でも説明があるのでぜひ調べてみてください。

受験生へのメッセージをお願いします。

大学時代をどう過ごすかは完全に個人にかかっています。学業に専念するもよし、サークル活動に注力するもよし、バイト戦士になるもよし、起業するもよし。何も考えずに大学4年間を過ごすのはもったいないことです。

大学で過ごす時間は将来何をしたいかを決める時間だと個人的には考えています。そのために、多くの人と話し、知らない世界に触れ、自分の知見を広げてください。

最後に一言。

尊敬できる友達、生涯を通して関わりたいと思える友達がたくさんできました。僕の宝です。

また、自分の考え方や他の人に対する見方も良い意味でだいぶ変わりました。今では中央大学に入学してよかったと心から言えます。支えてくれた全ての方に感謝したいです。