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齋藤 直哉

プロフィール

学科学年 法律学科4年
出身地 東京都
出身高校 私立成城高等学校
趣味・特技 旅行・語学学習
キーワード 奨学金・留学
掲載年月日 2015年11月19日

中央大学法学部を選んだ理由を教えてください。

実は第一志望の大学は不合格だったのですが、合格した大学の中で中央大学法学部を選んだ理由は、歴史や実績があり、就職活動で優秀な他大生とも対等に渡り合えると聞いたからです。

法学部での学びについて。特に興味を持って受講した授業や、力を入れて学んだことについて教えてください。

1年次の法曹演習と2年次の基礎演習が印象に残っています。どちらもゼミ方式で行われる授業ですが、法曹演習は現役の法曹の先生が授業を受け持つ点、基礎演習は政治学科の学生が多い点に特徴があります。 法曹演習では、TPPや出生前診断の是非についてディベートを行い、「いかにして相手をうまく説得するのか」について弁護士の視点からアドバイスをいただきました。4年次になっても、そのアドバイスをもとに分かりやすく丁寧に説明することを常に心がけています。 基礎演習では労働法のゼミに所属しました。毎回テーマが与えられ、グループ毎に発表し、その発表を元に解釈が分かれる点についてはディベートを行って、労働法の理解を深めました。普段は法律学科の学生と話す機会が多かったのですが、この演習で政治学科の学生の法律問題に関する視点を学べ、貴重な経験でした。 2つの演習に共通して言えることは、先生の心が広く、学生が伸び伸びと議論できる環境を作ってくれたことでした。 学業においては、短期間で集中して勉強することを心がけています。私はフランス語を一年半真剣に毎日勉強して、仏検準1級を取得しました。長々勉強するよりも一度スイッチを入れかえて勉強すると効果がでると実感しました。

留学、奨学金受給などについてどのような活動をしてどのような学びがありましたか。

大学時代3度留学を経験しました。3回とも法学部の「やる気応援奨学金」をいただいて、経済的な不安もなく留学活動に専念できました。 1度目は、フィリピンのセブ島に1ヶ月間、英語の語学留学と「セブンスピリット」というNPO法人の下でストリートチルドレンの教育支援活動を行ってきました。2度目は、フランスのルーアンに6週間、仏語の語学留学とフランス人の労働に対する考えや意識を学ぶため、留学しました。3度目は、フランスのリヨン政治学院に9ヶ月間交換留学し、労働を筆頭に、債権法・国際取引法・フランス政治史・宗教・地政学など幅広く勉強し、政治学修了証をいただきました。3度目の留学では、官民協働の奨学金である、「トビタテ留学JAPAN」からも支援していただき、リヨンでは日本の文化や日本語を広めるアンバサダー活動を行ってきました。 この3回の留学で学んだことは、実は日本そのものについてです。はじめ、フィリピンに留学した頃には、自分がどれほど恵まれた環境で生まれ、生活してきたのか痛感しました。一方、2度のフランス留学では、どうして日本人は自分の私生活を大いに犠牲にしてまで、仕事に打ち込むのか非常に考えさせられました。日本を客観的に、時には批判的に見る視点を得たことが留学の一番の成果だと思います。

サークル等の課外活動について教えてください。

文化連盟の探検部に所属しています。印象に残っている活動は、多摩キャンパスから富士五湖の一つ、本栖湖まで100km近く三日かけて歩いたことと、富士山の0合目から頂上まで登ったことです。学生らしい活動といえばそうですが、どんなことでも一生懸命頑張ることの大切さを知りました。この時の達成感は今でも忘れられません。

いま現在もっとも関心を持って取り組んでいることは何ですか。

現在、独語を勉強しています。フランスでできたドイツ人の友人の影響と、ドイツ・オーストリアを旅行した時にゲルマン系の文化を学びたいと思ったのがきっかけで就職活動後に始めました。語学力を上げるために、中央大学文学部の独語の授業を聴講しています。

卒業後の計画は何ですか。また、今後のキャリアプランとそれを含めた人生の夢やビジョンについて教えてください。

三菱商事株式会社から内定をいただき、2016年4月から働きます。 就職活動は、交換留学からの帰国が6月だったので、2ヶ月間という短い期間で行いました。就職活動のために特別にしたことはなく、エントリーシートや面接では3度の留学経験と経験から学んだことを説明し、素の自分を受け入れていただきました。 今後は、海外で学んだ価値観・知見・語学を生かし、長期間海外に駐在できる人材になりたいと考えています。

中央大学の魅力とは何ですか。

よく指摘されるのが、中央大学多摩キャンパスは都心から遠く通学に不便だとか、都心の大学生や社会人と交流する機会がないということですが、その一方で、豊かな自然に囲まれて四季折々を楽しみながら、静かで広大なキャンパスライフを楽しむことができるのは魅力だと思います。実際、学生全体の4割は1都3県以外から来ている学生で、自然豊かで静かな環境が地元に近くて愛着を感じ中央大学を選んだとか、留学生の中でも都心は都会すぎて、気を抜いていられる場所が少なく落ち着いて過ごせないが、中央大学周辺(聖蹟桜ヶ丘、高幡不動、多摩センターetc..)は都会と自然がうまく融合していて過ごしやすく、選んでよかったという声も聞きます。

受験生へのメッセージをお願いします。

私は浪人も一度経験しており、受験の大変さを、身をもって経験しました。毎日10時間勉強していて、憂鬱になったときもありましたが、そのような時は大学生活を想像して、つらい時を乗り越えていました。私の場合、それが留学でしたが、おそらく受験生の皆様もそれぞれ大学でやりたいことが漠然と決まっていると思います。つらい時は是非大学生活を想像してみてください。

最後に一言。

中央大学法学部に留学のイメージはありますか。私は受験時代全くそういったイメージを持ってなく、法曹を目指す人が大多数だと思っていました。実際は、ここまで留学を後押ししてくれる学部はなく、3度も留学支援をしていただき、大変感謝しております。私が目指していた第一志望の大学ではここまで留学できていなかったと思います。留学をしたいと思っている学生、是非中央大学法学部に挑戦してみてください。