法学部

国際企業関係法学科創立25周年記念行事が開催されました

2018年12月19日

パネルディスカッションの様子

去る11月17日、「中央大学法学部国際企業関係法学科創立25周年記念行事 ― 礎と羅針盤」が、多摩キャンパスで開催されました。

 

午後1時からは、講演会等が開催されました。開会にあたって、井上彰副学長(法学部教授)、星野智法学部長からの挨拶に続けて、まず、基調講演が行われました。野村啓介氏(伊藤忠商事株式会社法務部第一法務室長、国際企業関係法学科1997年3月卒)からは、「国際企業法務の最前線」と題する講演が行われました。続いて、倉﨑亜希子氏(弁護士、国際企業関係法学科1999年3月卒)からは、「私の原点―国際企業関係法学科で学んで―」と題する講演が行われました。お二人の講演に共通するのは、国際企業関係法学科で学んだことが、今現在、仕事をしていく上での、基礎となっている、という点でした。

 

休憩を挟んで、午後2時20分からは、西海真樹法学部教授を司会進行役として、パネルディスカッションが行われました。パネリストは、角田邦重中央大学名誉教授、近藤昭雄中央大学名誉教授、山内惟介中央大学名誉教授、OB・OGである、井川志郎氏(山口大学経済学部講師、国際企業関係法学科2010年3月卒)、岩崎理恵氏(独立行政法人国際協力機構アフリカ部アフリカ第4課主任調査役、国際企業関係法学科2003年3月卒)、山田和花奈氏(外務省欧州局西欧課外務事務官、国際企業関係法学科2004年3月卒)の、6名の方々です。国際企業関係法学科の創設・運営に携わりながら考えたことや、国際企業関係法学科を志望した動機、学生生活を通じて感じた、あるいは社会人となった現在感じる国際企業関係法学科の魅力や課題を踏まえつつ、問題提起や提言がなされました。定員を増やして2コース制を導入するという、学科拡充の提言がなされる一方、OBと元教員との間で思いの食い違いが衝突したり、フロアから、今後の改革の見通しが問われる等、良い意味で緊張感のあるやりとりが交わされました。これを受け、星野学部長からは、法学部の都心移転にあわせた学部改革の中で、課題に取り組んでいく旨の発言がなされました。

 

再び休憩を挟んで、16時10分からは、近年の活動紹介として、前半では、小宮靖毅教授から、演習「現代社会分析」(4単位)の内容が紹介され、その修了生(登壇した在学生2名に加えて、フロアにいた学生)の評価を交え、現在の国企を“象徴する”演習と言えるのか、検討がなされました。後半では、楢﨑みどり教授により、2017年度(2018年3月)卒業生の進路実績など、学科の最近のデータをもとに、現1年生による分析を紹介しながら、国企の学科の特色が紹介されました。

その後、午後6時からは、ヒルトップ2階に会場を移し、懇親会が開催されました。校務で講演会等には参加できなかった、福原紀彦学長(法務研究科教授)からの挨拶を受け、角田邦重名誉教授による乾杯の発声の後、旧交を温める、和やかな懇談が続きました。

 

当日は、教職員、在学生はもとより、1997年3月に卒業した1期生から、この3月の卒業生までのOB・OG、また、高校の教員や高校生と、幅広い方々の参加が得られました。この行事で得られたものをも礎としつつ、今後のあるべき国際企業関係法学科の姿を求めながら、更にこの学科を発展させていきたいと念じております。

(法学部教授 佐藤文彦)