経済学部

経済学部 佐々木創ゼミでゲスト講義『タイで新規・環境ビジネスを立ち上げる』を行いました

2017年04月28日

 経済学部 佐々木創ゼミの演習2の一環で、株式会社サンアップ(※1)の取締役・杉山淳氏およびマネジャーの藤田真衣氏をお招きし、4月27日(木)に授業を行いました。

 佐々木創ゼミ演習2では、夏季休業中に実施するグローバル・フィールド・スタディーズ(※2)に向けて、アジア地域の持続可能な開発に資する政策やビジネスについて研究中です。

 株式会社サンアップは、講演者らが中心となり、タイの産業廃棄物で処理困難物となっている廃溶剤・廃油をリサイクルする新規事業を2016年に立ち上げ、日系企業を中心にタイの循環型社会形成に貢献しています。新興国で環境ビジネスを新規に立ち上げる過程は、通常、公的資金を利用し実施されても事業化まで辿り着けない事例が多い中で、同社はそれに頼らない稀有なビジネスモデルであり、持続可能なビジネスの創出について、学生の研究の一助となりました。

 2015年の国連総会で、2016年から2030年までの新たな国際開発目標として「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)」が採択されました。SDGs実現には各国政府、企業、市民社会組織だけでなく、市民一人ひとりの行動を変えることによって地球社会全体を「変革 (Transformation)」することが必要とされています。持続可能な社会を構築するためには、持続可能なビジネスを創出することが不可欠な要素であり、今後のサンアップのアジア環境ビジネス展開の動向は注目されます。