理工学研究所

理工学部教授 竹内 健:SSD開発の研究成果をプレスリリース

2017年05月11日

理工学部教授(電気電子情報通信工学科)竹内 健の、画像認識に最適なSSD(記憶デバイス)の研究成果についてプレスリリースを行いました。本研究成果は、4月30日から5月3日に米国オースチンで開催された「IEEE Custom Integrated Circuits Conference」で発表されました。

ディープラーニング(深層学習)を用いた画像認識に最適な SSD を開発 ~ データの「価値」を判断することで、300 倍の長寿命化、26%の高速化に成功

竹内の研究グループでは、ディープラーニング(深層学習)を用いた画像認識に最適な記憶デバイスSSDを開発しました。開発した SSD は画像データの「価値」を判定し、重要なデータは高信頼なメモリセル、重要性が低いデータは信頼性が低いメモリセルに記憶するように制御します。また、ディープラーニングを用いた画像認識では、認識精度が保てれば計算の精度は低くても影響しないことに着目し、読み出しの高速化と高い画像認識を両立する、メモリのエラーを訂正する誤り訂正回路(ECC)を開発しました。これらの制御技術の開発により、SSD の寿命(データの保持時間)を 300 倍長寿命化し、SSD を 26%高速化することに成功しました。

 

本研究成果は、科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業 (CREST)「素
材・デバイス・システム融合による革新的ナノエレクトロニクスの創成」における研究課題
「デジタルデータの長期保管を実現する高信頼メモリシステム」において得られました。

 

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