経済研究所

現代資本主義と労働価値論

34.現代資本主義と労働価値論 2000年刊

はしがき 和田 重司
   
第1章 価格と価値論ノート 米田 康彦
第1節 方法論的検討  
第2節 経済理論体系の評価基準 -価値・価格論に即して  
第3節 開発の政治過程と開発行政  
第4節 価格規定の限界  
   
第2章 労働力=商品の価値と賃金 鳥居 伸好
第1節 労働力=商品の価値とは何か  
第2節 労働力=商品の価値算定  
第3節 労働力の価値どおりの支払い要求の意義  
むすび  
   
第3章 欧米価値論論争の現状=労働価値説の意義を考える 東 浩一郎
はじめに  
第1節 欧米価値論論争の出発点と焦点  
第2節 欧米価値論論争における提起  
結 語  
   
第4章 再生産論とセー法則 佐藤 拓也
-価値、貨幣および資本の循環編-  
はじめに  
第1節 販路説批判としてのサービス概念批判  
第2節 再生産表式とセー法則  
第3節 セー法則批判におけるケインズとマルクス  
-貨幣数量説批判と投資の先行性-  
むすびにかえて  
   
第5章 「国際価値」について -若干の理論的考察- 小川 浩八郎
はじめに  
第1節 国民的諸労働間の労働強度格差と国際価値  
第2節 国民的諸労働間の労働生産性格差と国際価値  
第3節 世界市場競争と国際価値  
   
第6章 コンピュータ革命と労働価値論 中村 義信
はじめに  
第1節 労働手段の発達と構造転換  
第2節 オートメーション企業による利潤形成  
第3節 POSシステム導入と商業労働  
   
第7章 21世紀問題としての資本 神山 義治
-対立的社会的生産の展開としての資本主義システムの展開-  
はじめに  
第1節 資本主義の現代に対する把握の分水嶺  
-2つの抽象対する相対性把握-  
第2節 「グローバル」な「マネー」の力の暴走  
第3節 企業の力の暴走  
第4節 21世紀の課題と、経過性としての資本主義  
むすびにかえて -現代から理論的選択肢の普遍的摘出へ-  
   
第8章 J.S.ミルとマルクスの資本主義観 和田 重司
第1節 ミルの「人為的」分配論とマルクス  
第2節 ミルの生産論と分配論  
第3節 「文明諸国の前進的な経済的運動」(ミル)  
第4節 マルクスの株式会社・協同組合論  
第5節 生産手段の社会的占有と個人的所有の再建という問題