Eventイベント
人文科学研究所
人文科学研究所主催公開研究会開催のお知らせ(「18・19世紀英国の女性詩人」チーム)
- 日程
- 2017年12月2日(土)10:30~12:30
- 場所
- 多摩キャンパス 研究所会議室2
- 日程
- 2017年12月2日(土)10:30~12:30
- 場所
- 多摩キャンパス 研究所会議室2
- 内容
講 師: 大石 和欣 客員研究員
(東京大学大学院総合文化研究科准教授)
テーマ: Anna Laetitia Barbauld,‘To Mr Coleridge’
要 旨: アナ・リティシア・バーボルドは、非国教徒たちの一宗
派ユニタリアンの家に生まれた。父は名高いユニタリア
ン・アカデミーであるウォリントン・アカデミーで教鞭を取
っていたジョン・エイキンである。彼のもとで教育を受け
たアナは、理知的な文筆家兼詩人として誉れ高かった。
フランス革命期には男性に劣らぬ修辞的な論説によ
り、イギリスの国教会や政府の反動的立場を批判した。
そんな彼女にとって、革命への共感を放棄して、深遠
な思索に耽るようになったコウルリッジもまた批判対象
であった。この詩には男性詩人の言語と哲学的思考に
対する女性詩人からの批判が提示されている。
講 師: 兼武 道子 研究員 (中央大学文学部教授)
テーマ: Agnes Mary F. Robinsonの詩を読む(2)
要 旨: 今回はアグネス・ロビンソンの代表作の一つ”Tuscan
Olives”を取り上げる。ロビンソンは、女性による詩歌
の伝統においてバラッド形式が持つ重要性を強く意
識していた。バラッドと類縁性を持つイタリアの詩形リ
スペットに新鮮な抒情と南欧の風景描写を盛り込ん
だこの作品を精読し、口承文学の伝統や歌謡性と女
性詩人の関係について考えてみたい。
以 上
- 企画実施名義
人文科学研究所研究会チーム「18・19世紀英国の女性詩人」