Eventイベント
人文科学研究所
人文科学研究所主催公開研究会開催のお知らせ(「コミュニケーション力の総合的研究」チーム)
- 日程
- 2017年6月24日(土)15:00~17:30
- 場所
- 多摩キャンパス 2号館4階 研究所会議室3
- 日程
- 2017年6月24日(土)15:00~17:30
- 場所
- 多摩キャンパス 2号館4階 研究所会議室3
- 内容
講 師: 中川 康弘 研究員 (経済学部准教授)
テーマ: 「ムスリマ留学生のアイデンティティ交渉にみる日本語教育の可能性 ―ライフストーリー・インタビュー調査から―」
要 旨: 発表では、生活上の配慮と寛容な社会の形成という、日本語教育等の先行研究で強調されるムスリム留学生支援をめぐる言説傾向に疑問を呈し、1名のムスリマ (女性のイスラーム教徒)留学生に着目する。大学生活を通じて彼女がどう人間関係を築き、あるいは距離を置き、ムスリマとしてのアイデンティティを保っているのか、個人の多様な交渉過程を、語りの相互行為に重きを置くライフストーリー手法により解釈する。そこから、異なる価値観を持つ他者との交わりが日常の風景となる教育環境と、言葉のやりとりによって生じる自己変容を厭わない姿勢の涵養に向けた教育実践を検討し、学内のグローバル化の文脈における日本語教育の可能性についての考察を深めていく。
講 師: 佐藤 あずさ 客員研究員
テーマ: 日本人英語学習者に対するPositive Transfer指導の意義と可能性」
要 旨: 一般的に、英語と日本語の言語距離(文法や文字など)は遠く、日本人英語学習者には負の転移(negative transfer)が生じやすいと考えられている。しかし、正の転移(positive transfer)を助長することにより学習を促進することができるのではないだろうか。
本発表では、日本語と英語の文法の比較から見えた英語教育における正の転移の助長の阻む問題点を論じる。そこから、英語教育に課せられた「外国語を通じて、言語や文化に対する理解を深め」る目標(平成20年中学校、平成21年高等学校指導要領より)へ到達するために必要なものを考察する。
- 企画実施名義
人文科学研究所研究会チーム「コミュニケーション力の総合的研究」