Eventイベント
人文科学研究所
人文科学研究所主催公開研究会開催のお知らせ(「近代英文学の基盤」チーム)
- 日程
- 2017年5月27日(土)13:30~
- 場所
- 多摩キャンパス 2号館4階 研究所会議室2
- 日程
- 2017年5月27日(土)13:30~
- 場所
- 多摩キャンパス 2号館4階 研究所会議室2
- 講師
講 師: 上坪 正徳 客員研究員
- 内容
テーマ: 16・17世紀のイギリス社会のメランコリー
――ロバート・バートンの時代意識―― [第1回]概要:
Robert Burton にとって ‘melancholy’ は、個人を苦しめる精神の病であるだけでなく、時の政治・経済・教育・文化・宗教などに異常をもたらす「国家や社会の病」でもあった。このような ‘melancholy’ 観をいだくRobert Burton が、The Anatomy of Melancholy の中で16・17世紀のイギリス社会の「病状」をどのように描いているかが発表者の研究テーマであるが、第一回目の今回はこの問題には直接触れず、以下の順序で話を進めたいと考えている。最初にBurton の略歴、16・17世紀における ‘melancholy’ という語の一般的な意味と Burton 自身の定義、タイトルに ‘anatomy’ という語のついた書物の特徴について述べ、続いて “Democritus Junior to the Reader” という長文の序文を取りあげて、その主要な個所を読みたいと思う。‘Satirical Preface’ とも呼ばれるこの序文は、諷刺家としての Burton の特質をよく表すだけでなく、 ‘melancholy’ をテーマとしたこの本が人間に関する様々な問題を扱った膨大な書物になることを予想させる内容である。
- 企画実施名義
人文科学研究所研究会チーム「近代英文学の基盤」