Eventイベント
人文科学研究所
人文科学研究所主催公開研究会開催のお知らせ(「ルソー研究」チーム)
- 日程
- 2017年2月24日(金)16:40~18:40
- 場所
- 多摩キャンパス 2号館4階研究所会議室2
- 日程
- 2017年2月24日(金)16:40~18:40
- 場所
- 多摩キャンパス 2号館4階研究所会議室2
- 講師
齋藤山人
(日本学術振興会特別研究員PD(立教大学))
- 内容
テーマ: 「滑稽を逆しまに :
ジャン=ジャック・ルソーにおけるモードの問題」
要 旨:ルソーの著作の中に、果たして「モード la mode
」の問いを見ることはできるだろうか。『新エロイ
ーズ』を例に取ると、その対話体の序文において、
あるいはサン・プルーのパリ見聞が綴られる第二部
において、(あらゆる分野における流行を意味する
)「モード」は習俗に悪影響を及ぼすものとして批
判されている。しかし、ルソーにおいて「モード」
の問題は必ずしも明示的ではなく、また単に否定的
に捉えられているわけでもない。この(一見掴みど
ころのない)問いの射程は、「滑稽 le ridicule
」の主題がルソーにおいて持つ重要性とともに明ら
かになるだろう。たとえば、ルソーと親しい関係に
あったデュクロの『今世紀の習俗についての考察』は、
「滑稽le ridiculeについて」も重要な「考察」を展
開しており、その内容には『学問芸術論』、『ダラン
ベール 氏への手紙』、『新エロイーズ』、『エミール』
などとの無視しえない関係が指摘される。これらの著
作に共通するテーマ「滑稽に対する危惧la crainte
du ridicule」から、「モード」の問いがルソーの思
想において持つ重要性を明らかにできるのではないだ
ろうか。
- 企画実施名義
人文科学研究所研究会チーム「ルソー研究」