Eventイベント
人文科学研究所
人文科学研究所主催公開研究会開催のお知らせ(「モダニズム研究」チーム)
- 日程
- 2016年7月30日(土)16:00~18:00
- 場所
- キャンパスプラザ京都6階第1講習室
- 日程
- 2016年7月30日(土)16:00~18:00
- 場所
- キャンパスプラザ京都6階第1講習室
- 講師
講 師: 土肥 秀行 (立命館大学 准教授)
- 内容
テーマ: 「イタリア・ノヴェチェント再考」
要 旨: 「大戦」と戦後を経験し、ファシズムの時代へと突入していく1910年代から20年代のイタリアでは、芸術面においては未来派が席巻する。そのオルタナティヴな運動として、自由派などの穏健な前衛が存在 したことは、それらがいくら少数派とはいえ看過で きない。なぜならグローバル化した未来派が、ローカル色を帯びて分岐していく土台をつくったからである。同時に、1920年代のノヴェチェント(「20世紀」を指す)のような「規範回帰」の動きも可能とした。といってもイタリアのモダニズムといえる側面が、もちろんノヴェチェントや、未来派以外の芸術潮流にもある。ここがいま再考すべき点である。いわばモダニズムのとらえなおしをしたノヴェチェント以下の1920年代のイタリアの芸術家たちを、まさしくそのモダニズムとの関係においてとらえなおす機会としたい。以上の文脈のなかで、具体的には、ナポリの未来派とその周辺、トリノのピエロ・ゴベッティと画家カゾラーティとの関係などを取り上げていく。コメンテーター:Stefano Colangelo
(ボローニャ大学イタリア文学科准教授)
- 企画実施名義
人文科学研究所研究会チーム「モダニズム研究」