人文科学研究所公開研究会開催のお知らせ（「十七世紀の英詩とその伝統」チーム）

発表者： 金子 雄司　 客員研究員（中央大学名誉教授）

発表題目：「詩人ポープが怒った理由――18世紀前半シェイクスピア全集編纂についての一側面」

要 旨： Lewis Theobaldの名はAlexander Pope作The Dunciad (1728)により不朽(?)のものとなった。前者がShakespeare Restor’d (1726)を出版して、Popeのシェイクスピア編纂本(1725)――特にHamletについて――を批判したことがその理由とされる。本研究発表では、Shakespeare Restor’dを手懸かりにして、両者のシェイクスピア全集(Pope版 1725; Theobald版 1733)の編纂法を比較検討しながら、自国語文学編纂にあたり編纂者(editor)の概念がどのように形成されたかを、18世紀前半のイングランド文芸潮流の中にみる予定である。

主 催：人文科学研究所研究会チーム「十七世紀の英詩とその伝統」