Eventイベント

人文科学研究所

人文科学研究所公開研究会開催のお知らせ

日程
2015年3月16日(月)15:30~18:30
場所
中央大学駿河台記念館 320号室
日程
2015年3月16日(月)15:30~18:30
場所
中央大学駿河台記念館 320号室
講師
岡嶋 克典(おかじま かつのり) 氏
( 横浜国立大学大学院環境情報研究院、准教授)
 
内容
テーマ: 「物体経時変化と食品認知における視覚情報の役割と処理過程 」 
 
要 旨: 質感は、外界の物体属性を得る際に重要な手がかりを与える感覚情報の1つです。私たちは視覚情報から、物体の材質(金属、ゴム、食品等)に関する情報を得るだけでなく、自然物(野菜や肌)や人工物(建築物や紙、金属プレート、布等)を見るだけで、その物体の「時の流れ」すなわち「経時変化」を感じ、どのくらい古いかまで容易に判定できます。特に人工物の場合、出来上がり当初における新しい状態の視覚情報と比較しなくても、今の状態(視覚情報)だけからその物体の「経時変化」を脳が推定できることを示唆しています。
今回、自然物(野菜・食品・肌)の経時変化推定に輝度分布情報が手がかりとして使われていることを示し、人工物の経時変化推定には色情報も大きく関与していることを示します。また、質感のクロスモダリティー効果の1つとして、AR(拡張現実感)を用いた食品の見えの質感という視覚情報が食感や味覚に与える影響についても紹介します。

主 催:人文科学研究所研究会チーム「視覚と認知の発達」