Eventイベント
人文科学研究所
人文科学研究所公開研究会開催のお知らせ
- 日程
- 2014年11月29日(土)16:30~18:00
- 場所
- 多摩キャンパス 3号館9F 3913号室
- 日程
- 2014年11月29日(土)16:30~18:00
- 場所
- 多摩キャンパス 3号館9F 3913号室
- 講師
- 松下 戦具(まつした そよぐ) 氏
(大阪大学人間科学研究科・助教)
- 内容
- テーマ: 「輝度勾配を持つ静止画が動いて見える錯視と眼球運動」 要 旨:輝度勾配を持つパッチを系統的に配置すると,それが静止画であるにも関わらず運動を知覚させる。この種の錯視はサッカードの後に強く生じるな ど,眼球運動との関連が古くから指摘されている。しかし,なぜ眼球運動が錯視を生じさせるのかという詳細なメカニズムに定説はまだない。そのメカ ニズム解明の手始めとして我々は,輝度勾配の方向とサッカードの方向とを系統的に操作し,その錯視量を測定した。その結果,サッカードの方向と輝 度勾配の方向の組わせには選択性があることが明らかになった。次に我々は,継時対比で誘発される残像にも錯視的運動が 観察されるかを調べた。その結果,残像に置いても十分な錯視的運動が観察され,少なくとも残像においては必ずしも網膜上の運動は必要な いことが示された。 これらの知見とともに,輝度勾配を持つ静止画が動いて見える錯視の生起メカニズムが議論される。 主 催:人文科学研究所研究会チーム「視覚と認知の発達」