Eventイベント

人文科学研究所

人文科学研究所公開研究会開催のお知らせ

日程
2014年12月3日(水)15:00~19:00
場所
多摩キャンパス 2号館4F 研究所会議室4
日程
2014年12月3日(水)15:00~19:00
場所
多摩キャンパス 2号館4F 研究所会議室4
講師
(1)井関 麻帆(いせき・まほ)氏
  (白百合女子大学言語・文学研究センター研究員)
(2)淵田 仁(ふちだ・まさし)氏
  (一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程)

 
内容
(1)テーマ:「ルソー書簡にみる父親像の変遷― 怒りから賞賛へ ―」
(1)要 旨:ルソーにとって、父親イザックはどういう存在なのか。近年、ルソーの思想を理解する上で、書簡の重要性が再認識されつつあるが、父親に関係する書簡も例外ではない。怒りに満ちた父親宛の書簡から、父親の死後「善良で徳高い父」と賞賛する知人宛の手紙へと、ルソーは対照的な父親像を提示するに至る。この変遷を手掛かりとして、ルソーの諸作品を貫く思想「根本原理」の生成と、父親との関係を解き明かしたい。

(2)テーマ:「ルソーと歴史〔物語〕の諸問題」
(2)要 旨:歴史histoireを記述すること、物語histoireを述べること。この行為には、多くの前提を必要とする。例えば、どの事実を語るか、何を省略するか、複数の事実をどう接続するか、誰に向けて語るのか。人間の歴史、自己の歴史といった語りを実践してきたルソーにとって〈歴史を語るraconter l’histoire〉とはいかなる知的営為だったのだろうか。この問題圏を明確にすることで啓蒙の哲学を再考するが本発表の課題となろう。

主 催:人文科学研究所共同研究チーム「ルソー研究」