Eventイベント

人文科学研究所

人文科学研究所公開研究会のお知らせ

日程
2014年6月21日(土)15:00~18:00
場所
後楽園キャンパス 理工学部5号館1F 5138教室
日程
2014年6月21日(土)15:00~18:00
場所
後楽園キャンパス 理工学部5号館1F 5138教室
講師
松浦 寿夫 氏(東京外国語大学教授)
 
内容
テーマ 「モダニズムのハードコア、再説」

要 旨:我々の1995年の試みは、モダニズムと呼ばれる思考の体系に露呈する様々な変調に注目することによって、この思考の潜勢的な作用力を記述し、その時代の支配的な思考の徴に逆らうインフラ構築の道具に組み立てることであったし、たとえば、コーリン・ロウのいくつかの分析的な作業――それをコンテクスチュアリズムと呼ぶことによって建築的なポストモダニズムの言説に譲り渡すのではなく――美術作品の生産の局面に隣接させることによって、単にこの生産過程の整合的な体系化を目指すのではなく、その潜勢力の可変的な連結作業に注目した。
ところで、今日、ロザリンド・クラウスの「ポスト・メディウム・コンディション」という概念が頻繁に論じられているが、改めて、クラウスの批評がもたらした効果を見積もる作業を試みてみたいと思う。そこで、ジャコメッティの作品を分析的な事例として取り上げてみたいと思う。

主催:人文科学研究所 研究会チーム「モダニズム研究」