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人文科学研究所

人文科学研究所公開研究会のお知らせ

日程
2014年3月27日(木) 14:00~
場所
多摩キャンパス 2号館4F 研究所会議室3
日程
2014年3月27日(木) 14:00~
場所
多摩キャンパス 2号館4F 研究所会議室3
講師
(1)近藤 剛 客員研究員(開成学園教諭)
(2)石井 正敏 研究員(中央大学文学部教授)

 
対象者
(1)テーマ: 『大槐秘抄』の考察-日本・高麗関係記事の理解のために-
(1)要 旨:藤原伊通が応保2年(1162)頃に執筆した『大槐秘抄』の対外関係に関する記事の中には、いわゆる「渡海制」のことを指すと理解されている「制」という語がみえる。報告者は中央史学会第37回大会(2012年開催)において「11世紀末~12世紀における日本・高麗関係について」と題する口 頭発表を行い、この「制」については別の解釈も可能なのではないかという 見通しを述べた。しかしながら、『大槐秘抄』の活字本である『群書類従』第28輯(続群書類従完成会、1933年)や、『日本教育文庫家訓篇』(同文館、1910 年)が校訂の際に利用した写本とは別系統のものがあることが、久保常晴氏 「享和本「大槐秘抄」」(『立正史学』26、1962年)によって指摘されている。 これによると、写本間での字句の異同が少なからずみられるため、写本レベ ルでの考察が必要であると思われる。そこで本報告では、蒐集した『大槐秘 抄』諸本を検討して本文の確定を行う。その上であらためて該当箇所について考えてみたい。

(2)テーマ:対外関係史二題
(2)要 旨:日本・新羅関係及び日本・高麗関係に関する基本史料について取り上げ、検討を加える。

共 催:研究会チーム「島と港の歴史学」
   中央史学会古代史部会