Eventイベント
人文科学研究所
人文科学研究所公開研究会のお知らせ
- 日程
- 2014年1月9日(木) 15:00~18:00
- 場所
- 多摩キャンパス 2号館4F 研究所会議室1
- 日程
- 2014年1月9日(木) 15:00~18:00
- 場所
- 多摩キャンパス 2号館4F 研究所会議室1
- 講師
- ①川出 良枝氏(東京大学法学部教授)
②重田 園江氏(明治大学政治経済学部教授)
- 内容
- ①テーマ:「人為的悪 (le mal moral) の発見 ― ルソーとリスボン地震」
①要 旨:リスボン地震(1755年)は、甚大な被害とともに、それをめぐって18世紀後半のヨーロッパに知の枠組みの変容をもたらしたことで知られている。なかでもヴォルテールとルソーの間で展開された論争は大きな意義をもつ。あらためて両者の間の論争をふりかえることで、近代の知のあり方に対する反省の契機としたい。
(川出良枝氏は白水社ルソー・コレクション全4巻、2012年の編者。)
②テーマ:「ルソーにおける ''多数'' の問題」
②要 旨:ルソーはその政治思想において、多数 (plurarité) の問題にユニークなしかたで答えようとした。たとえば「一般意志」の理念は多数をどう捉えるかへの解答を含んでおり、しかもその内容は一つに集約することが難しい。また、政治的判断において多数決 (majorité) や ''党派''がもたらす問題を指摘したことでも知られる。この報告では、多数を手がかりにルソー思想のおもしろさに迫りたい。
(重田園江氏の近著に『社会契約論 ― ホッブス、ヒューム、ルソー、ロールズ』ちくま新書、2013年がある。)
主催:共同研究チーム「ルソー研究」