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日本比較法研究所
共同研究グループ

研究テーマ

[ ドイツ刑事判例研究 ]

(代表:曲田 統)
1986.10.24(承認)
1987年度(開始)
○ドイツ刑法研究会

研究の目的

日本におけるドイツ刑法の研究は理論を中心になされて来たが、犯罪の類似性等によって、これを比較法的に、又、具体的に研究する必要性と可能性が生まれてきたように思われる。このような認識の下に、「ドイツ刑法研究会」では、従来の学理的研究に加えて、ドイツ連邦裁判所の判例の中から、理論的に興味があるだけではなく、日本法との接点をも有する判例を選び、これを事実と理由について正確に訳出し、更に、その判例・学説上における意義を明らかにしたいと思う。これによって学理的研究の一面性を克服すると同時に新たな発展の一資料を提供しようと考えるからである。

研究活動及び成果

総括

2016年度における研究会の開催は、下記のとおり、計4回となった。毎回、参加者同士、判例の趣旨・意義・射程を検討するとともに、わが国の刑事法運用との比較も行いながら、研究を進めた。また、多角的視点から種々の問いも提起され、それらは報告者に大きな刺激を与えることとなった。毎回の活発な議論が、参加者全員にとって意義深いものとなっていると思われる。

学術雑誌

山本 紘之「ドイツ刑事判例研究(91) 生命維持措置の中止に関する世話裁判所の許可が不要となる要件および覚醒昏睡にある患者の推定的意思を探知するための要件」『比較法雑誌』50巻1号(2016年6月)

樋笠 尭士「ドイツ刑事判例研究(92) 殺人の要求に関する錯誤」『比較法雑誌』50巻3号(2016年12月)

菅沼真也子「ドイツ刑事判例研究(93) 緊急手術後、蘇生措置の必要な患者の病院への搬送が遅滞し、搬送先の病院で患者が死亡した事例」『比較法雑誌』50巻4号(2017年3月)

口頭発表

2016年6月 4日 樋笠 尭士「報告判例 BGH Urt, v. 14. September 2011 (LG Wiesbaden)」

2016年7月23日 谷井 悟司「報告判例 BGH, Urt, v. 12. 1. 2010, NJW 2010, 1087」

2016年9月24日 冨川 雅満「報告判例 BGH, Beschul, v. 4.9.2014, NJW 2010, 1087」

2017年3月27日 島田美小妃「報告判例 Beschl, v. 5.8.2015, BeckRS2015, 20113, NStZ 2016, 406」