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日本比較法研究所
共同研究グループ

研究テーマ

35.(Gno.68)
[ 弁護士業務の専門化 ]

(代表:森 勇)
2014.2.28(承認)
2014年度(開始)

研究の目的

ますます高まりつつある法制化へのトレンドに呼応して、弁護士業務の専門家は、リーガルサービスの質の向上と弁護士の業務環境の最適化にとって不可避となっている。すでにドイツないしはEUにあって、専門化に対応しない弁護士は、その業務基盤を失いつつある。これに呼応して、EU各国において専門弁護士の体制が整えられつつある。そしてドイツが制度基盤の発信源だと報告されている。
我が国も、かねてより専門化に対応した専門弁護士制度の導入が日弁連において検討されてきたが、未だ日の目を見ていない。
こうした諸外国と我が国のギャップを埋める努力こそが、我が国弁護士の資質とその業務基盤を確固たるものにするという認識のもと、従来の代表者の研究を踏まえ、ドイツケルン大学弁護士法研究所の協力の下,ドイツにおけるこの分野の専門化を招いて「弁護士業務の専門化と専門弁護士」をテーマに小規模のシンポジウムないしはフォーラム開催する。もって、我が国が想定している専門弁護士制度の意義と問題点を解明して、今後の制度設計に寄与することを本グループは目指すものである。

研究活動及び成果

総括

本年度は、前年度に開催したシンポジウム「リーガルマーケットの展開と弁護士の職業像」をうけ、その延長線上にある新たな課題を整理し、弁護士法と弁護士像に関するより深度がありかつ先鋭的テーマを発掘する作業にあたった。
これと並行して、2015年9月には、ドイツ弁護士法の権威の一人オファーマン-ブリュッハルト博士を招き日本弁護士連合会との共催の下、「ドイツにおける弁護士の守秘義務」に関する講演会を開催した。
さらに、2015年6月、ハンブルグで開催された弁護士大会に招かれ、ドイツ連邦弁護士会とドイツ弁護士協会会長と今後の日独弁護士法の共同研究を打ち合わせるなどする一方、研究協力者の支援のもと、2016年および2017年に予定している次の弁護士法に関わるシンポジウムの準備を行った。

学術雑誌

マティアス・キリアン著、應本 昌樹訳
「検証都市伝説(1) 弁護士はできの悪い法曹である」
『比較法雑誌』49巻3号(2015年12月)

スザンネ・オファーマン-ブリュッハルト著、森 勇訳
「弁護士の守秘義務」
『比較法雑誌』49巻4号(2016年3月)

マティアス・キリアン著、春日川路子訳
「検証都市伝説(2) しかたなく弁護士になる?」
『比較法雑誌』49巻4号(2016年3月)

刊行物

森 勇編著
『リーガルマーケットの展開と弁護士の職業像』(日本比較法研究所研究叢書102)中央大学出版部(2015年8月)