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総合政策学部教授 平野 晋 ロボット・AIの社会的影響に関するインタビュー記事が日刊工業新聞(2016年7月13日付)に掲載されました

2016年07月13日

総合政策学部教授 平野 晋のロボット・AIの社会的影響に関するインタビュー記事が、7月13日付の日刊工業新聞に掲載されました。

 自動運転自動車の完全自動化を実現するには、派生型トロッコ問題(直進すると5人を轢き、避ければ自分が転落する、等の倫理学上の思考実験)は避けて通れないテーマといわれています。平野教授は全く同じ状況になるとは限らないとした上で、AIに優先順位を教えていく場面は増えていくと思うが、被害者の年齢や人数、安全対策の有無など論点は幅広く、コンセンサスが無いまま設計すると問題が生じるので丁寧な議論が必要であると話しました。

 一方、AIに重い決断をさせないという案もあるとし、AIの優先順位は空白の状態にしておいてそこに社会実験やアンケートなどの結果を逐一反映させるデバイスならば、世論の振れ幅を吸収できるのではないかと述べています。また、このようなデバイスを支える賠償システムなど社会制度の研究も必要であるという提言をしています。

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平野 晋 中央大学 総合政策学部

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