国際連携・留学

【2013日越国際シンポジウム】ベトナム「生態村」と社会調査ー中央大学経済学部准教授 原山 保

(司会:松谷研究員):日越国際シンポジウム、最後の報告者になりましたが、原山准教授、よろしくお願いします。 

(原山准教授):こんにちは、経済学部で社会学を担当している原山保です。最初に調査の経緯からお話します。緒方教授に文科省科研費共同研究のためにベトナムにおける社会調査で3年間ご一緒させていただきました。ベトナムでは、ISPONREのチン教授、NEUのトウイ教授、ISPONREのリン研究員とマイン研究員、EcoEcoのアイン研究員にご協力していただいて、たくさんの実証のためのデータをいただきました。それらの成果は「幸福度に対する就業形態と社会参加の効果」(中央大学経済研究所年報、第44号、2013年)という論文を発表させてもらいました。今日は、その後の現地調査のデータ収集をもとに「幸福に対するソーシャル・キャピタル(社会関係資本)の影響」を中心にお話ししていきたいと思います。

昨年(2012年)は、先ほどお話にありましたように、紅河デルタ地域のハイズオン省プーディエン「生態村」およびナムディン省イエンカイン「生態村」、ハノイ郊外山岳地域のバビ、そして北部山岳地域のラオカイ省の「生態村」について現地調査しました。緒方教授編の本『幸福な共生社会をめざして』の表紙写真にもありますように、確かにナムディン省の「生態村」の村民はHappyそのものだと言えます。

今年(2013年)の初夏には北部沿岸地域の「生態村」社会調査にチャレンジしました。かなり時間はかかりましたが、社会調査として254票(世帯)を収集することができました。これは、昨年11月に行いました北部山岳地域ラオカイ省のターバンチュウ「生態村」のデータ40も含めてあります。それと比較する査定エリアとしては、先ほど話に出ました沿岸地域のハータイ省、クァンビン省、クアンチ省の3つがあげられるかと思います。ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)の違いが「生態村」の大きな違いをもたらしているということを、先ほどのアインさんの報告によって知ることができました。沿岸地域にも大きな違いがあることを気付いたわけであります。

今日は簡単にHappyということについて「VAC+R」システムという循環型農業によって収入を最適化していこうというマインさんの考え方や、地域コミュニティのみんなが信頼しあって共生していく「生態村」という2つの事を通してお話していきたいと思います。

緒方教授がラオカイ省の山の中の小学校(写真1)で「Are you Happy?」と質問したとき、生徒の皆さんが口をそろえて「I'm Happy!」だと回答してくれました。同行のトウイ教授にお聞きしたところ、ここは所得水準が1人当たり月額50ドル程度しかない貧困な地域だということでした。低所得なのにこんなにもHappyだと言っているのは、緒方教授の考えによると「幸福のジレンマ」、つまり経済的に貧乏でも精神的にはHappyというジレンマだということになります。しかし、やはりここにはソーシャル・キャピタル(社会関係資本)、つまりみんなが団結し絆で結ばれているために幸せだと感じているというわけです。さらにここでは環境面で「VAC循環型農業」モデルを手掛けて発展させていこうという取り組みが関係しているように思えます。

夏に沿岸砂地で調査した「生態村」では、この地域コミュニティが団結した村でした。同様に、ここでは「VAC+R」システムを利用していて、お茶畑もあり、ダッグもいます。もちろん、これはHappyにあたるかと思いますが、こちらの人民委員会で撮らせていただいたお茶畑の写真と比べてみると、一部の沿岸砂地の「生態村」はUnhappyなのかもしれません。

今回は、今までの5つの「生態村」に加えて、新たに8つの「生態村」を調査しました。配布資料をご覧ください。北部山岳地域のターバンチュウ「生態村」では少数民族モン族を対象に調査を行いました。そして先ほどお話ししましたハーティン省、クァンビン省、クアンチ省といった地域は、国道1号線に沿った沿岸地域で、中部の方に位置しています。今回の結果では、かなり貧しいという結果が出ました。この600番台のクアンチ省の「生態村」からは60票が回収でき、そこからHappyであると導き出すことが出来ました。501番から578番までのクアンビン省の78人は非常にPoverty(貧困)であります。また401番から460番のハーティン省では、青年たちが土地の生産性が非常に悪く落花生しかできないと嘆いておりましたが、そのような劣悪な土地の生産性であるにも関わらずHappyであると回答しておりました。その理由をこれからお話したいと思います。

それを説明するために4地域に分けて表を作りました。私たちとしては、トウイ先生が指摘したように、生態地域(Bioregion)の特性をもとにお話しした方がよいと思います。また年齢構成にも触れたいと思います。先ほどの600番のクアンチ省「生態村」は非常に高齢化しています。400番台のナムディン省「生態村」の方は沿岸砂地や北部山岳地域のラオカイ省と同じような年齢層になっています。沿岸のハーティン省が一番高齢化していると思います。しかし高齢化しているからHappyでないかといえば、そういうわけでもなく、「生態村」への来歴からみるとHappy度というのは40代~50代の人から高くなっています。それから70代以上の人たちは92% 以上がHappyということです。お婆ちゃんやお爺ちゃんがいる、そういう村の方がHappyという傾向もあります。

それらをふまえて、「何年からこの生態村に住んでいるか」を聞くと、先ほどの500番のクアンビン省の人たちは新しくこの「生態村」にやってきたとか、20年未満の人が多く、ここがふる里とであるという人は20年以上がほとんどです。このように沿岸の「生態村」の500番の地域は、新しい人が多いために貧しいのですが、山岳地域は高齢者が多いです。モン族は貧しいですが連帯感が強いです。ゲアン省ヴィンでは、居住年数が20年から30年位の人が一番多く、最もHappyだという結果が出ました。

ここまで、生態地域を年齢、居住年数との関係で見てきました。今度は、家族構成で見てゆきたいと思います。少数民族のモン族を見ますと、山岳地域ターヴァンチュ「生態村」では普通4~5人の家族構成が多いという結果が出ていますが、モン族では6人以上が多くなっています。大家族であるほどHappyにつながるかというと、そうでもありません。沿岸地域では家族構成4人が多く、他の古い「生態村」では4~5人という結果が出ました。それがHappyに影響するかどうか調べると、5人位のところが一番Happyで、もう一つは、夫婦だけの世帯がHappy 71%。子どもができて5人でHappyという傾向があります。

次に収入源よ「VAC+R」の関係を見ていきたいと思います。これはラオカイ省の「生態村」と他の地域の「生態村」を比べて違いがあるかを調べてみました。農業と家畜と森林という組み合わせた村人たちが多く、ラオカイ省の近くのサパでも農業と家畜と森林を組み合わせて収入源としていました。しかし家畜は放し飼いの豚を飼っているので、さほど収入になるとは思えません。ゲアン省やナムディン省の「生態村」では家畜を中心に林業も行い、模範的な最適化が行われていて、非常にHappyだという回答です。それに対して沿岸クアンチ省の地域は「VAC+R」システムが発展途中であり、まだまだ貧しいと思います。貧しいと言っても、若い青年が多いために、農業75%、家畜60%と、しっかりした基盤が出来ています。これをこれからパーフェクトな「VAC+R」システムにして収入を増やすことは可能です。

しかし、沿岸砂地の「生態村」(写真2)の貧困状態をどうするかということは、先ほどアインさんとマインさんが報告してくださったことを軸に発展させてゆけば良いかと思います。そして、「VAC+R」システムを導入しているか否かがHappyに関係あるかということですが、収入源に寄与するものの、顕著な傾向はまだみられません。沿岸砂地は非常に貧しい地域です。農業、不完全な「VAC+R」システムを行っています。不完全な「VAC+R」システムでは、生産性が低く、非農よりも貧しいということになります。(写真2)

他方、こちらが、商業や小売業の家族で、特に多いのはオフィス・ワーカーあるいはパブリック・ワーカーです。オフィス・ワーカーの人たちよりも北部ラオカイ省の農民のほうが、Happy度が低いということになっています。ですから農民は半分くらいしかHappyではありません。ところが非農は7割の人がHappyを得られています。そういう矛盾を解消し、循環型農業経営というものを利用して幸せになってもらいたいと思っています。

「VAC循環型農業」システムというのは、緒方教授から教わったことですが、私はやはりHappy度に関係があると考えています。「VAC」システムを利用していないを「赤」で、利用しているを「青」で分類してみました。沿岸地域ではまだ「VAC」システムの導入は半分くらいです。その効果をみると、164件がHappyという結果でした。3分の2、73%がHappyということで、「VAC」を導入するとHappyが得られるということが分かります。この結果から、私は収入の最適化のために農業、それから家畜を行い、森林を増やし、魚を養殖するということをしていくと、収入も上がり幸福になるになると考えられます。

今回は購買力についても調べました。購買力で見ると、これは不思議なことに2つにわかれます。ゲアン省ヴィンでは50%、山岳地域では30%の購買力であるのに対し、山岳地帯で90%の購買力を持つ人のHappyは3分の2、80%位の人たちもHappyが60%とさほど変化はなく、2つのグループに分かれました。この幸福度は購買力に関係していると考えられます。

そして、ヘルシー(健康)との関係がどうかを見ると、このヘルシー度はゲアン省が一番素晴らしい結果を出しました。ゲアン省は100%がヘルシーでありますが、他の沿岸地域ではヘルシーではなく、30%も不健康な人がいる社会でした。ですから、沿岸砂地の「生態村」が人間の生態環境的にどれほど厳しいところかということが良くわかります。Happy度というものは健康度というものにも関係しているかと思われます。

ところで「社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)」がHappy、幸福度とどうかかわってくるのか、単刀直入にお話ししたいと思います。私たち、今までの研究で、社会参加を調べてまいりました。社会参加の程度というものを調べると意外なことに、貧しいモン族の地域コミュニティ活動の方が一番盛んだということが分かりました。貧しい沿岸砂地では、社会参加の活動は少ないです。一番豊かなヴィンでは半分以下です。貧乏でも金持ちでも参加がないということになります。貧しい地域では、社会参加はパターンの違いこそありますが、盛んになっています。これが幸福度とどう関係してくるのかというと、こういった地域コミュニティ活動を3回以上しているものは70%が幸福だと感じており、公的活動が77%でHappyだと言っていますから、相互に関係があるということが分かります。一番関係あると考えられるのは、お祭りなどのイベントの参加です。これは、1回2回3回4回で64%と典型的に幸福度が増えています。このことから社会参加は幸福度に関係していることが分かります。

しかし、今回最も重点を置いてお話ししたい事は「信頼(Trust)」というものです。先ほど緒方教授が指摘されたパットナムの『孤独なボーリング』についてお話ししたいと思います。パットナムは7つの尺度を使って「信頼」できる人の数はいくつか、政治的に参加しているか、つまり投票しているか、あるいは教会に行っているか、あるいは市民活動しているか、労働組合の活動をやっているか、近隣の町内会などに参加しているか、ボランティアに参加しているか、という6個の分野での参加活動がアメリカでは20%まで低下し、コミュニティが崩壊した、と主張しています。しかし、ベトナムではそういう傾向がありません。家族は信頼しているというわけです。家族を信頼している人のHappy度は60%です。親族を信頼している人は72%もHappy。家族よりも親戚というのが面白いところです。近隣の信頼だと80%もHappyですから、私は驚いてしまいました。 これはすごいですね。アメリカはだめでしたが、ベトナムでうまくいったのには、ここに理由があると思います。

「社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)」の観点から、お互いの信頼関係というものがHappy度にダイレクトに関係しているということです。友人を信頼している人は74%がHappyです。仕事の仲間を信じる人は79%がHappyです。このように「社会関係資本」がHappy度と、沿岸砂地の貧困地域でも、結びつきました。特に印象的なのは、ハーティン省の人民委員会委員長が「ここは戦争を語らずしてはわからない、団結だ.団結の強い地域なのだ」と話してくれたことです。貧しいけれど団結が強いから、仲間との連帯で生活が守られ幸福だということです。まったくそのとおりです。ソーシャル・キャピタルがあるからこそHappyだということです。

さらに「集団帰属意識」という観点から、町内会、婦人会、青年団、軍人会、自警団、消防団のどれがHappyにつながるかを見ていきましょう。町では、町内会が非常に発達していて、町には自警団がどうしても必要になります。それに対して沿岸地域や山岳地域の帰属意識は、青年会と婦人会と軍人会、特に中国との国境で中越戦争があったために軍人会も含まれ、全体として3つに帰属意識があると言っております。それがどのような関わりを持つのかを端的に見ていきましょう。集団帰属意識は、町内会を愛している人は81%がHappyだと、町内会が一番近親感があるようです。その次は、消防団、消防団は74%、その次は自警団、町内会に属しており、その中で地域の防衛ということを共同でやっている人がいるということはHappyにつながりますよね。都市化をしていても同じことです。そういったことが分かったわけです。

さらに「幸福度」、Happyな人間がどのくらいいるのかを見てみましょう。ラオカイ省のモン族が「青」で、沿岸地域が「赤」、ゲアン省ヴィンが「緑」です。ヴィンのことは先ほどもお話ししましたが、「緑」が一番多く、幸福な人が多いことが分かりました。先ほど、私たちが写真1で見た「I'm Happy!」と小学生が回答したターヴァンチュウ地域の世帯は思ったほど幸福度が高くなく、子供の意識と世帯主の意識のギャップを感じました。やや幸福といったくらいです。

いずれにしても、経済的に所得や収入額が高いことが必然的に高い幸福度とは限らないという「幸福のジレンマ」の原因を追究してみようと思います。それは、この「生態村」の繁栄に貢献したものは何かということにあたります。たいていは、経済、所得が寄与したといい、その貢献度が高いです。そしてもう一つは人間関係です。ヒューマン・リレーションがよいからHappyだと思うわけです。あるいは生涯教育というのがHappyに役立つと全体で言っています。そのことを地域別にみると、やはり沿岸砂地500番の貧困地帯は改善の仕様がないから、どれにも貢献していません。どれにも貢献していないから、土地の生産性を改善するしかありません。ですから、こういう経済の改善や安全な水の確保の問題、人間関係や教育を優先していますので、高度な電化製品には手を出しません。山岳地域ターヴァンチュウはバイクを利用していましたが、衛生的な水の確保の問題がありました。経済の改善という面では「VAC+R」システムの導入で、「生態村」を発展させようと頑張っていますね。社会インフラの道路や灌漑用水路を作るくらいですから。

ところが、都会のゲアン省ヴィンとかナムディン省は、経済と食料の両方の確保と言っていますが、人間関係も大切であるという考えでした。生涯教育は大切であり、人間関係やエコパークが大切であると言っています。それからナムディン省の「生態村」では、農機具が大切だと言っていました。ベトナムでは、一般に維持費がかからない農耕用牛や水牛だというのに、地域によっては、農機具、アグリカルチャー・マーシーンが必要だと言っています。非常に多様性のある答えが得られたと感じています。

そして個人への幸福度を良くするためには、第1が収入源を改善すること、2番目はサニテーション(衛生改善)、そして第3番目が人間関係、この3つですね。個人のHappy度というものは、この3つを改善することで得られると思います。

私たちの今回の社会調査で、ベトナムのHappyというものが何たるかを知ることが出来ました。いま地球幸福度(Happy Planet Index)の調査結果を見ると、ベトナムは世界第2位であります。それは平均寿命と生活の満足感、エコロジカル・フットプリントですね。1平方キロメートル当たりに、何人もの人間が住めば水も必要ですね。そうして人口が増え、オール電化の生活が普及すれば、温暖化ガスが増え、自然環境が壊れていく。だから、それで生活満足度を割ったわけです。その結果、ベトナムが世界第2位と言われています。そういう意味で、ベトナムはHappyな国であると考えて、世界の幸福度をみると、「Happy Planet Index」では、ベトナムは世界第2位、日本は45位、アメリカは105位です。ところが、デンマークは生活の満足度が高くHappyです。社会福祉が行き渡る国はこの生活の満足度とHappinessが高いわけです。今回のベトナムの場合は、地球幸福度が非常に高いといえます。そういうことで、私たちは、地球幸福度と生活の満足度というもののジレンマを見たわけです。ベトナムは、地球幸福度は高い国であります。ですから「生態村」、とくに「VAC+R」システムで環境を維持している。村人が共同で灌漑用水路を作り、池を掘り、そういうことを共同でして連帯を維持する地域コミュニティの活動は、非常に活発で、「孤独なボーリング」ではありません。しかもVuong-Ao-Chung Rungを最適に組み合わせれば、improvement of incomeは可能です。ですから一人月額50ドルの世界をなんとかして100ドルにしようということもできます。緒方教授やベトナムの共同研究者と訪問した村長の家は、年収1000ドルだそうです。ですから、月額で見ると1人80ドル位ですよね。ここからわかるように、沿岸砂地は非常に貧乏しく、これを改善していくためには、「生態村」の人間関係の維持と「VAC+R」モデルの導入の工夫が必要であると思います。しかし、ベトナムは、「社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)」があるからHappyであり、環境が豊かなゆえに「グリーン経済」が維持されている。ソーシャル・キャピタルを犠牲に「VAC+R」システムで金持ちになろう、リッチになろうということは良いことだとは思えません。

以上、地球幸福度から見たベトナムが世界で第2位であったということは、私たちの現地調査とも整合します。GDPの延長線上の満足でなく、ソーシャル・キャピタルとエコロジカルなHappyが必要である。その背後にはやはり「孤独なボーリング」、つまり個人主義ではなく信頼関係を築く連帯が必要です。人間関係、社会関係資本を大切にしてHappyになっていこうという、ベトナムの「生態村」の姿が分かりました。どうもご清聴をありがとうございました。

(司会:松谷研究員):原山先生、大変貴重な現地調査研究成果のご報告いただき、ありがとうございました。残り時間が迫ってきておりますが、質問がある方はどうぞ。

(ティン氏):日本の教授がベトナムの「生態村」の研究をしてくださっているということで、その観点からお伺いしたいと思います。今日のご報告では、色々な側面が指摘されましたが、結局、貧しい人の方がHappyなのか、豊かな人たちの方がHappyなのか、どうなのでしょうか?

(原山准教授):先ほどのデータでは、2グループありまして、購買力が高くたくさん買える人もHappy ですし、30%以下の人も結構Happyですね。いっぱい買える人というのは、サパのような観光地でした。貧困だがHappy度が高い地域は、買いたいものを買っていないのだけれども、人間関係の連帯からHappyです。ですから2グループありまして、沿岸砂地の貧困地域で、たとえ買うことが出来なくても地域コミュニティの支えがある時にはHappyなんです。戦争を体験した団結力であるとか、友達を大事にしている人々です。他方、団結なき貧乏や団結なき金持ちはUnhappyです。しかし、それでも収入の最適化は行わなくてはなりません。

拙い発表ではありましたが、第2回の社会調査データの収集に協力してくださったチン教授、トウイ教授、アイン研究員、マイン研究員、そして本日参加できませんでしたが、リン研究員のおかげで、498票という約500ものデータを集めることができました。感謝しています。

(松谷研究員):原山先生、今回で2日目になるベトナム「生態村」の社会調査の分析成果のご報告をありがとうございました。 そして日越国際シンポジウムのためにベトナムからご参加いただいたチン教授、トウイ教授、アインさん、マインさん、ご協力を有難うございました。もう一度、6名の報告者たちに拍手を送りたいと思います。(拍手)

本日は3時から6時まで大変長い間でしたが、ご清聴をありがとうございました。これをもって閉会とさせていただきます。