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【注意喚起】パリにおいて発生したテロ事件について

2015年11月20日

11 月13 日夜(現地時間)、フランスの首都パリ10 区及び11 区ならびにパリ北部近郊の国立競技場において、銃撃事件等が発生し、多くの犠牲者が発生しました。
本事件について、オランド仏大統領は、イスラム過激派組織ISIL(イラク・レバントのイスラム国)により実施されたとしており、フランス国内では警戒態勢を敷いています。また、他の欧米各国もテロへの警戒を高めています。
2014 年9 月、ISIL は、米国をはじめとする対ISIL 連合によるISIL への攻撃を批判するとともに、欧米を含む世界の(スンニ派)イスラム教徒に対して、米国、フランス、オーストラリア、カナダをはじめとする対ISIL 連合諸国の国民を軍人、民間人問わず攻撃するよう扇動する声明を発出しており、その後、ISIL によるとみられるテロ事件が多数発生しています。また、ISIL は、本年1 月から2 月にかけて、シリアにおいて、日本人男性2 人を殺害したとみられる動画を発出したほか、本年9 月には、ISIL 機関誌において、ボスニア、マレーシア及びインドネシアの日本の外交使節(大使館等)を攻撃対象の候補として言及したことがあります。
なお、上記との関連性は不明ですが、最近では、本年8 月のバンコクにおける爆発事案や本年10 月のバングラデシュにおける邦人殺害事件等の事件が発生しています。今後、中東・アフリカ地域以外でも、同様の事件が発生する可能性は否定できないことから、注意が必要です。
 

ついては、以下の項目について各自確認ください。


○公用・私用を問わず、海外に渡航・滞在される場合は、上記のような情勢に十分留意し、誘拐、脅迫、テロ等の不測の事態に巻き込まれることのないよう、外務省が発出する海外安全情報及び報道等により、最新の治安情勢等の関連情報の入手に努めるとともに、日頃から危機管理意識を持つよう努めてください。特にテロの標的となりやすい場所(政府・軍・警察関係施設、欧米関連施設、公共交通機関、観光施設、デパートや市場等不特定多数が集まる場所等)を訪れる際には、周囲の状況に注意を払い、不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れる等、安全確保に十分注意を払ってください。


○海外渡航前には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。


○海外渡航や在留の際に、緊急事態が発生した場合、外務省から随時情報が提供されます。上記のパリにおける連続テロ事件のほか、バンコクにおける爆発事案やバングラデシュにおける邦人殺害事件等、緊急事態の発生に際しては、あらかじめメールアドレスを登録された方には、一斉メールにより、当該滞在国の情勢と注意事項が伝えられています。


○3 か月以上滞在する方は、緊急事態に備え必ず在留届を提出してください。
 ・外務省 在留届ホームページ
 http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html


○3 か月未満の旅行や出張などの際には、海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう、「たびレジ」に登録してください。
 ・外務省 たびレジホームページ
 https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/#
 ※ たびレジは、海外旅行や海外出張される方が、旅行日程・滞在先・連絡先などを登録すると、滞在先の最新の渡航情報や緊急事態発生時の連絡メール、また、いざという時の緊急連絡などが受け取れるシステムです。