市ヶ谷田町キャンパス
国際情報学科
DATA
デジタル化の推進は、いまや地球規模。情報技術を活用した新しいビジネスモデルが生まれ、生活が便利になる一方で、個人情報保護をはじめとする情報に関する法律の必要性が世界で叫ばれています。「情報の仕組み」「情報の法学」「情報の国際文化(グローバル教養)」の知識と考え方で、グローバル情報社会における問題や、将来の変化にも柔軟に対応できる人材を養成します。
ICTに関する知識と、社会のルールも含む法学の理論や情報に関する法律の知識、つまり工学と法学の2つの学問を複合的に学べるのが特徴です。さらに倫理や哲学といったグローバルな価値観を身につけ、それぞれの知識を統合した視点や、変化に柔軟に対応できる思考力を修得することができます。
学びの中心となるのは、「情報の仕組み」「情報の法学」「情報の国際文化(グローバル教養)」の3要素。これらを学ぶことで、国際的な情報社会を多角的に分析し、新たな価値創造や問題解決に寄与できる人材を目指します。
「情報の仕組み」では、コンピュータのプログラムはどのように動いているのか、ネットワークではどんな通信が行われているのかといった「できること」を知るために、AI・ICTなどの技術や理論の基礎を学修。新たなサービスを現実社会に適合する形で、開発・実装・運用できる専門的な技術や理論を身につけます。
授業「プログラミング基礎」
プログラミング言語を用いて、基礎的なアルゴリズム、プログラミング技法、システム開発の基礎を学びます。双方向型の講義や演習を中心として基礎知識の理解を深め、簡単なソフトウェアを自力で作りながら、プログラミング技法を身につけます。
「情報の法学」では、他人の権利を侵害していないか、名誉を傷つけていないかといった「やってよいこと」を知るために、情報に関する規範、法律や情報政策を学修。法の基本的な知識から、情報技術の発展で生じた課題に法がどのように対処してきたのか、今後どのように対処していくべきなのかについて、幅広く学んでいきます。
授業「AI・ロボット法」
AIは、社会のあり様を変革すると指摘され、時として負の影響が生じることも懸念されています。AIやロボットが抱えるリスクを把握し、法的予防策がとれる知識を修得。予防法学を検討・実現していくための能力を身につけます。
「情報の国際文化(グローバル教養)」では、倫理や哲学の学修を通じて、異文化や多様性を理解し、受容できる教養を身につけます。氾濫する情報の真贋を見抜き、情報を適切に取捨選択できる高い知性を養いつつ、学問の土台となる自然科学、社会科学、人文科学などを学修。英語力も磨きます。
授業「倫理学」
古代ギリシアから現代に至るまでの倫理学の歴史を概観し、そこから現代の倫理的問題(例えば、インターネット上での行為に関する問題)にも通用する普遍的な倫理観を見出すことを目指します。
情報処理技術者/情報処理安全確保支援士/弁護士/弁理士/司法書士/行政書士 など
※就職決定者数は、文部科学省の学校基本調査における「就職者」定義に準拠。
◯AI・ロボット法に関連する諸問題と解決策についての研究。法律学の知識、技術の仕組みなど、多面的に課題を捉え解決策を提示する能力を養成します。
◯情報システムや情報ネットワークの知見を使って、社会の役に立つアプリケーションやサービスをつくる研究。企業と連携した研究などを企画。
◯情報をめぐる変化がグローバル・ガバナンスにもたらす諸問題と解決策についての研究。情報に関する技術面・法的側面の知見を活かして考察します。