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学部案内

三つの方針
(学位授与、教育課程編成・実施、入学者受け入れの方針)

学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

○文学部において養成する人材像

文学部は、人文科学及び社会科学の諸分野に関する教育と研究を行い、専門の教育における知的訓練を経て得られた学識と広汎な分野の教育から得られた幅広い教養を持ち、多様な社会に対応し得る人材を養成することを目的とします。文学部の学問は人間、社会、言語、文化についての素養、つまり「人を読み解く力」を備えた人材を育成する「実学」です。この学部全体の目的の下、幅広い教養と、各専攻における専門的知識を兼ね備えた人材を育成します。多様な社会に柔軟に、また専門的知識によって対応しうる人材が育つことを期待します。

○文学部を卒業するにあたって備えるべき資質・能力

文学部の卒業にあたっては、以下のような能力が要求されます。

  • 専門的知識
    専攻科目群の履修により、各専門分野において、情報を収集する力、情報を分析する力、自ら判断する力を身につけます。
  • 幅広い教養
    初年次教育科目、特別教養科目、健康・スポーツ科目の履修により、さまざまな分野の学問を総合的・有機的に結びつける基礎を身につけます。
  • コミュニケーション能力
    外国語科目を必修とし、基礎的な国際コミュニケーション能力を必須とします。
  • 自ら学ぶ力
    自由選択科目群を利用して、自ら目的意識をもって科目を選択し学ぶ力を身につけます。例えば、専門分野特化型、副専攻をふくむ専攻横断型、FLPなど学部横断型、外国語重視型、教職・学芸員・司書など資格取得型、のような履修の分野を自ら選びます。また、卒業年次においては、卒業論文あるいはそれに相当する課題を課します。これにより、自らテーマを立て、自ら情報を集め、自ら判断する力を身につけます。

○文学部の卒業に必要な学習量と卒業要件

文学部における「幅広い教養」と、「専門的な知識」の二本柱に基づき、以下のような学習を要求します。
文学部の学生は、所定の期間在学し、各専攻の所定のカリキュラムを習得し、126単位を習得します。うち、30単位は自由選択科目として、所属以外の専攻科目、外国語科目、他学部の科目などを履修することができます。また、認定留学と交換留学は30単位まで換算することができます。外国語科目の単位数については、各専攻の定めるところによります。「大学生の基礎」科目、外国語、体育は必修とします。ゼミナールまたは専門演習は必修とします。
さらに、卒業にあたっては、各専攻所定の卒業論文、またはそれに相当する課題を提出することを必須とします。教員の指導のもと、独自に、また、チームとして、課題を決定し、調査・考察を行い、執筆・課題作成を行ないます。

○活躍することが期待される卒業後の進路

文学部は社会人として、「人を読み解く力」を育成します。社会の中の多様な分野への進出を期待します。自発的かつ柔軟に社会に参画できる人材です。また、各専攻の育成する専門的技能をもって、マスコミ・情報・流通などのスペシャリストを輩出しています。
また、各専攻の学びをもとに、教員・司書・司書教諭・学芸員・社会教育主事などの専門職を育成します。
このほか、研究職として大学院に進学し、さらに高度な研究を進める人材を育成します。本学は、大学教員をはじめとして、自ら研究を行い、あるいは後進を育成する人材を輩出しています。

教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

○文学部において展開するカリキュラムの基本方針・構成

文学部は、専門教育における知的訓練と、広汎な分野から得られた幅広い教養の二本柱から成り立ちます。専門教育においては、各専攻の教育目標に即して、専攻科目群が設定されます。基礎演習科目(8単位)からはじまり、必修・選択科目を必修とし、演習・ゼミナールを中心に少人数教育を軸として卒業論文・卒業研究等に至ります。
幅広い教養のためには、総合教育科目群を用意し、新入生への導入教育としての大学生の基礎科目(2単位)、学際的諸問題を取り扱う特別教養科目(4単位)、健康・スポーツ科目(2単位)、外国語科目(12~16単位)、これらの科目を合わせて28単位を必修とします。
これに加えて、自由選択科目群30単位を設定します。学部間共通科目(FLP、短期留学プログラム)、自由選択科目(他専攻科目、他学部履修等)の履修を認めます。また、これは学生の所属する専攻科目をあてることもでき、学生各自の志向に即した自発的なカリキュラムの設定を可能にします。

○カリキュラムの体系性

文学部のカリキュラムは13専攻からなる多様性と、各専攻が探求する専門性から体系化がなされています。専門教育、教養教育の目標とするところは、以下の通りです。

  • 専門教育
    国文学専攻では、現代まで言葉によって作り上げられてきた文化の豊かな世界に接し、その価値を見極める目を養い、その目で現代、未来をとらえる能力の養成を目標としています。
    英語文学文化専攻では、英語学・イギリス文学文化・アメリカ文学文化の基本領域の専門教育を通して、ことば・文化・文学に関する認識を深めることを目標に設定しています。
    ドイツ語文学文化専攻では、異文化理解と交流のために必要な能力を育成することを目標としています。
    フランス語文学文化専攻では、第1の目標として、基礎から実用までのフランス語能力の養成、第2にフランス文学研究能力の養成、第3に、フランス文化について、自ら学び、考え、発言する能力の養成を掲げています。
    中国言語文化専攻では、中国に持続的な関心を払い、中国の諸事情を正しく理解するために、高度な中国語運用能力を養い現地の情報を自分の目と耳で確かめること、また人々の暮らし・考え方の背景となる歴史や文化について正確な知識を身につけることを教育目標としています。
    日本史学専攻では、日本に関わる過去のいろいろな出来事を、史料(資料)を通じて明らかにし、それらの因果関係を探り、その意味を解明することによって、現代の問題を考え未来への豊かな想像力を培うことを目標として掲げています。
    東洋史学専攻では、東洋に暮らす人々が築き上げてきた歴史をさまざまな観点から理解することを通じて、幅広い教養を身につけ、社会に貢献する人材を養成することを目標としています。
    西洋史学専攻では、異文化に対する豊かな感性を養うこと、また、自ら主体的に問題を設定して必要な情報を収集し、分析し、自分独自の見解を作り上げる能力を育成することの2点を目標としています。
    哲学専攻では、広く古今東西の思想を身につけることを通じて、ものごとを根本的に考える習慣や、人生の諸々の問題に直面した時によい解決法を探り出す力を養い、自我の確立した人格を形成していくことを目標としています。
    社会学専攻では、第1に、社会学の学的伝統を継承しつつ、現代社会の研究課題と問題領域を幅広く取り込みながら、社会学の新しい理論と方法を学習すること、第2に、現代社会のさまざまな社会問題を実証的に把握し、その解決のための政策形成に必要なセンスと情報処理能力を備えた人材を養成すること、第3に、家族、職場、地域社会などの身近な現代生活の諸問題を掘り下げるとともに、少子高齢化、情報化、そしてグローバリゼーションに対応した理論的・実務的・実践的知識とセンスを身につけること、を目標として設定しています。
    社会情報学専攻は、「情報コミュニケーションコース」と「図書館情報学コース」の2つのコースが設けられています。前者では、重要な情報環境としてのメディア・コミュニケーションの理論と実態とを学び、コンピュータの利用法を習得しつつ、社会に関する情報を能動的・科学的に分析する方法を体得することによって、高度情報社会に対応できる人材を養成することを目標としています。後者では、社会情報学の理論や情報処理の技術、また情報メディアの知識を基礎として、情報管理技術の全体像を立体的に理解し、それを現実の問題に応用できる能力の養成を目標としています。
    教育学専攻では、学校教育の問題だけではなく、子どもから大人、高齢者に至るまで、人間の生涯全体にわたる教育や学習文化活動のあり方を学び、教育についての幅広い見方や考え方を身につけることを目標としています。
    心理学専攻では、教育・発達・臨床・認知・健康・文化などの各分野において、人間心理理解のための理論と実証の高い能力を培うことを目標としています。
  • 幅広い教養
    文学部における教養教育として、外国語科目、健康・スポーツ科目を用意しています。外国語科目については、専攻ごとに12~16単位を必修とするほか、外国語で専門分野を学ぶ上級の外国語科目も多く設置しています。
    専攻を越えて他専攻の授業をとれるように、専攻科目には他専攻・他学部履修が可能な科目を設けています(ゴシック科目)。
    また、各専攻以外の教養科目として、共通科目を総合教養科目群に設けています。
    このほか、学部間共通科目として、FLP科目、短期留学科目を設けています。

○カリキュラムの特徴

  • 導入教育
    大学での学びをはじめるにあたり、「大学生の基礎」科目を用意します。また各専攻においては、「基礎演習」を用意し、専門科目・教養科目を履修する基礎をつくります。
  • モデル履修科目群
    各専攻のゴシック科目(他専攻学生も履修可能な科目)と総合教育科目によって、モデル履修科目群を設置します。専攻とは異なる形で系統的に学ぶ科目群で、「コミュニケーションにみることばと文化」「日本語と背景」「現代社会へのアプローチ」「国際化社会」「認知科学」「学芸員教養」「アドバンスト・イングリッシュ」「健康・身体運動文化」の8科目群を設置します。
  • 副専攻制度
    所属する専攻のほかに、違う分野の専攻も履修することができます。これにより、社会で必要とされる複眼的思考が養成されます。一定の単位を修得すると、卒業時に副専攻修了証が発行されます。
  • 社会人育成
    文学部では専門教育をもとに、「教職課程」「学芸員課程」「社会教育主事課程」「司書・司書教諭課程」の4つの資格課程を用意し、専門職を目指す人材を養成しています。
    また、職業を取り巻く環境を客観的に把握すること、仕事を通して社会づくりに参加するという意識を持つことを目的として、キャリアデザイン科目を1年次から開講しています(「キャリアデザイン(1)、(2)」)。
  • 卒業論文、卒業研究
    文学部では一人ひとりが自ら考え、課題に取り組む力を重視します。卒業論文あるいはそれに相当する各専攻の定める課題を卒業要件とします。

入学者受け入れの方針(アドミッション・ポリシー)

○文学部の求める人材

文学部で学ぶこと、それは「人間」と「社会」を知ることです。「人間」とは何か、「社会」とは何か、両者の関係はどうあるべきかという永遠のテーマに、自分なりの答えを見つけ出すことを学習の目標としています。
そのためのアプローチは、けっして単一ではありません。文学部では、人文系(言語、文学、芸術、歴史、哲学)はもとより、社会科学系(社会、情報、教育、心理)も含めた多様な観点から、これらの問題を探究しています。こうした学問研究を通じて、教養を深め、感性を養い、現代社会に生きる上で大切な「心の豊かさ」「深い洞察力」「広い視野」「コミュニケーション能力」を身につけることを目指すのです。
そこで、私たちが入学を期待するのは以下のような学生です。

  • 人間や社会に関するテーマを深く探究したい人
  • 日本や外国の言語と文学、歴史、文化、社会に広く関心を寄せる人
  • 人間の思考や行動、人間関係や社会構造に積極的な興味を抱く人
  • 鋭い感性と幅広い教養を身につけたいと思う人
  • 論理的な思考力、柔軟な発想力、的確な表現力を養いたいと思う人

○入学前に修得しておくことが望まれる学修内容・学力水準等

文学部において人間・社会を学ぶ基礎として、第一に、国語(日本語)と外国語に十分な力をもっていることが必要です。特に、論理的な思考力と読解力を期待します。社会に関する基礎的な教養として地理歴史・公民の分野において、いずれか一つの科目に習熟していることを期待します。また、文学部では人間・社会を科学的に研究する専門分野も数多く、自然科学的な素養として数学・理科の能力をもつ学生も歓迎したいと思います。
そのため、多様な入試のいずれにおいても、国語(日本語)、外国語能力を問います。また、 日本人学生については、現代文だけでなく、古文・漢文の読解力を求めます。一般入試・大学入試センター試験利用入試3教科型では、地理歴史・公民または数学・理科の力を、4教科型ではその両方の力を問います。