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所蔵資料

レオンチェフ文庫について

 レオンチェフ文庫は、ノーベル経済学賞受賞者である故ワシリー・W・レオンチェフ教授が所蔵されていた経済学専門図書の包括的蔵書です。
 レオンチェフ教授は、産業連関表の作成や産業連関分析を通じて日本の経済学の発展に寄与し、日本において産業連関分析が経済計画等の経済政策や産業界の経営計画に活用されていることに深い関心を寄せていました。そうしたこともあって、I-O分析関連の研究資料(未公開のものを含む)や蔵書を日本に寄贈することを希望されていました。
 この蔵書(注)は、レオンチェフ教授と親交のあった元日本医師会会長故武見太郎氏との信頼関係により、武見氏によって創設された財団法人 生存科学研究所に 1990年に寄贈され、「レオンチェフ文庫」と名づけられました。その後、蔵書は中央大学に寄託され、生存科学研究所ならびに環太平洋産業連関分析学会の協力を得て運営が行われました。2001年12月、当該文庫が同学の研究者により広く有効に利用されることを期待して、中央大学に寄贈されました。
 レオンチェフ教授は、経済構造分析の基本的手法である投入産出分析の創出者として1973年のノーベル経済学賞を受賞されました。同教授は、事実に基づく経済データを最重要視した希有の理論経済学者であり、実証精神によって、経済学の広い分野で顕著な業績を残されました。
 代表的著作:The Structure of American Economy, 1919-1939 (1st ed., Oxford University Press, New York, 1941, 2nd ed., 1951)

レオンチェフ教授年譜
1906.8.5 サンクトペテルブルグに生まれる
1925 レニングラード大学卒業
1928 ベルリン大学にて博士号を取得
1929 中華民国政府の経済顧問となる
1931 ハーバード大学経済学部講師
1939~45 同 助教授、準教授
1946 同 教授
1973 ノーベル経済学賞受賞
1975 ニューヨーク大学経済学部教授
1997.12 中央大学名誉博士
1999.2.5 ニューヨークの病院にて死去,92歳
武見太郎先生年譜
1904.3.7 京都に生まれ、東京に移る
1930 慶応義塾大学医学部卒業
1938 理学研究所仁科研究室に移る
1939 銀座に武見診療所を開設
1939 ベクトル心電計を発明
1950 日本医師会副会長
1957~81 日本医師会会長
1970 世界医師会理事
1975~76 世界医師会会長
1983.12.20 東京都内の病院で死去,79歳
 
注)
レオンチェフ文庫は、レオンチェフ博士が、ブランダイス大学(Brandeis University)、ニューヨーク大学(New York University)、および自宅、別荘(コネティカット)において収蔵していた書物、論文、統計データ、ファイル、ノート、メモなどの資料類から構成されています。
謝辞:
中央大学へのレオンチェフ文庫の寄贈に当たっては,生存科学研究所と環太平洋産業連関分析学会のご理解とご協力に多くを負っています。ここに記して感謝いたします。