キャリアサポート

松山さん(土木工学専攻[都市環境]・男)

松山さん(土木工学専攻[都市環境]・男)

進路先:地方公務員

 

思考と行動 発現した主要コンピテンシー
私は今春に大学院を修了し公務員として働くことになりました。学部生の中で将来の進路について考えている方に向け、拙い文章ではありますが、公務員の志望理由や受験対策、大学院について書かせていただきましたので、進路選択の上で参考になれば幸いです。 コミュニケーション力(特に記述力
1.公務員を目指した理由
私が公務員を目指した理由は、公務員という職業のスケールの大きさとその幅広い事業内容に魅力を感じたことです。 自己実現力(特に目標設定
大学入学以前から私は、折角働くのであれば、自分が関わった仕事を多くの人に見てもらいたい、多くの人に影響を及ぼすような仕事をしたいと、漠然と考えていました。 創造力(特に倫理
そうした考えから、地図に残る仕事と言われるように事業のスケールが大きく、また多くの人たちにとって必要不可欠な様々な構造物を造る土木工学に惹かれ、大学受験で学科を決める際に迷わず選びました(もちろん当時はもっとフィーリングに近い選び方でしたが)。 創造力(特に感動する力
その後在学中に中大卒業生をはじめ様々の方々に、土木業界のことや民間企業のこと、公務員のことなどの話を伺う多くの機会がありました。 知識獲得力(特に学習
そういった機会の中で公務員について、地方公務員であればその地方自治体全体(あるいは周辺自治体も)、国家公務員であれば日本全体(あるいは世界も)を舞台に仕事をすることができる事業規模の大きさと、道路、公園、河川、上下水道、港湾など多岐にわたり、それぞれの事業についても事業計画から維持補修まで幅広い業務内容に携われることを知りました。 創造力(特に感動する力
そのため、このような事業規模の大きさと幅広い事業内容に魅力を感じたことから、公務員を目指しました。 問題解決力(特に課題分析

 

2.公務員受験対策
公務員試験は筆記試験と人物試験の大きく2つに分けられ、ほとんどの自治体では、これらの試験にそれぞれの重みをかけた合計点で順位を決める仕組みになっています。近年では特に人物試験の比重が高くなってきていると言われています。 知識獲得力(特に情報収集力
筆記試験には専門科目(大学で専攻した学科の科目中心)、教養科目(高校までに学んできた科目中心)、小論文(時事問題中心)などがあり、私はその中で専門科目、特に土木ですと構造力学・水理学・土質力学の三力学を中心に勉強していけば良いのではないかと考えています。 問題解決力(特に課題分析
それは、専門科目の比重は小論文や教養科目に比べて高く設定されていることが多く、専門科目の出題範囲は教養科目よりも狭いために勉強した成果が教養科目よりもはっきり表れやすいためです。さらに、三力学は専門科目の中でも特に多く出題される分野ですので、まずこれらの科目を押さえることが重要だと思います。 問題解決力(特に論理的思考
人物試験には個人面接、集団面接などがあります。人物試験の対策としては、まず自己分析を通じて自分の価値観や強み、取り組みたいことなどを知り、その上 で友人や先輩、指導教授やキャリアセンターなど多くの人に面接シートを見てもらい、面接練習をしてもらうことで、自分の考えを人に分かってもらう練習をす ることが重要だと思います。 問題解決力(特に課題分析

 

3.大学院進学の理由、大学院で学んだ事
私が大学院に進学した理由は、(もう少し学生をしていたかったというのもありますが、)学部までとはまた違ったことが学べると思ったからです。 創造力(特に探求する意欲
例えば研究では、正解や解法が定まっていない問題に対し自らが仮説を立て、その仮説を論理的に立証する方法を考え、結果を導出するといった経験ができます。 問題解決力(特に論理的思考
また発表を通じて、専門外の聴き手にも研究を分かりやすく伝えるための発表資料の作り方や話し方の工夫など、説明力を養うことができました。 コミュニケーション力(特に提案力
実際にこれらのことは大学院で得られた経験であり、学べたことであると思っています。 問題解決力(特に検証

2011年5月1日発行「草のみどり」第245号28~29頁CREWリポート(中央大学父母連絡会発行)掲載

研究室の紹介ポスターの前で