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伊藤さん(電気電子情報通信工学専攻・男)

伊藤さん(電気電子情報通信工学専攻・男)

進路先:情報通信企業

 

思考と行動 発現した主要コンピテンシー
私の大学院に進学した理由、大学院で学べたこと・伸びた能力、進路選択の理由の3点を述べたいと思います。 コミュニケーション力(特に記述力
1.大学院に進学した理由
私は、学部3年の時にインターンシップに参加し、就職活動をしました。幅広い業界で数社内定を得ました。 創造力(特に探求する意欲
しかし、技術系採用で応募しているにもかかわらず人事から「営業で働かないか?」と勧められて内定したため、自身の会社での立ち位置や強みがわからなくて不安でした。 問題解決力(特に課題発見
そこで、研究室の外研(注参照。研修先は独立行政法人情報通信研究機構)で研修している院生の先輩に相談したところ、外研では、a)自分で考える力と自分の能力の確認、b)実務経験、c)英会話などができるとアドバイスを受けました。 コミュニケーション力(特に傾聴力
私はこの3点が自分に足りないところや確認したい点だったため、大学院の進学を決意しました。(注=学外研究機関への委託研究指導) 自己実現力(特に目標設定
2.大学院で学べたこと・伸びた能力
まず、外研で得た能力は「自分で考える力」と「リーダーシップ」です。 組織的行動能力(特に主体性
3ヵ年で成果を出すことを目的とし、学部時代は研究開発のノウハウ(成果を出すまでのステップ)とバックグラウンドの理解を徹底的に行い、修士1年からは提案活動を精力的に行いました。 問題解決力(特に計画実行
その結果、外研先の上司と部長に提案が通り、一つのプロジェクトを任されました。 コミュニケーション力(特に提案力
そのプロジェクトでは、提案資料・仕様書・議事録・打ち合わせ資料の作成だけでなく、メンバーに対して問題のヒアリング及び解決策やスケジュール管理など責任を持って行いました。 組織的行動能力(特に役割認識
無事、プロジェクトを納期に納めることに成功しました。 自己実現力(特に達成志向
また、研修先ではほとんど外国人が在籍しているため、彼らと日常生活を共にしたことで英会話力が飛躍的に向上し、今では日本語の先生や外研が企画する学会の英語の司会及び海外の要人接待の仕事も任されるレベルになりました。 コミュニケーション力(特に議論力
外研では、「リーダーシップ」=「周囲に与える影響力」の大切さ及びノウハウを学び、世界中の人々とコミュニケーションできるスキルを学べました。 コミュニケーション力(特に提案力
こうした実務経験によって自分の能力の確認及び新しい能力やノウハウを手に入れることができました。大学院へ進学を考える方はそれなりの目的を持つべきだと私は思います。 問題解決力(特に検証
3.進路選択の理由
私はIT業界と通信業界から数社内定を得ました。 自己実現力(特に達成志向
私の企業選びの軸は、a)挑戦できる環境があること、b)取り組みたいことができる(ジョブローテーション含め)、c)自身の能力を活かせること、d)内定者の質でした。この4点に重きを置いて就職活動をしていたので、最も当てはまるのはN社であると考え入社を決めました。 問題解決力(特に論理的思考
特にd)は私にとって一番重要なことです。なぜなら、彼らは将来のライバルでありかつ目標であるからです。 創造力(特に推論する力
日本でトップクラスの学生が集まる会社に入ることで、a)からc)を行うためのモチベーションの源になるからです。 創造力(特に感動する力
以上述べたように、a)大学院で学べること、b)進路選択のポイントはとても大事なことですので、後輩の皆さんも自分と向き合って悩んで選択してほしいと思います。 問題解決力(特に課題分析

2011年7月1日発行「草のみどり」第247号44~45頁CREWリポート(中央大学父母連絡会発行)掲載

外国人対象の研修会で(筆者=前列左)