文化活動

書道會 フィンランド・ヘルシンキにて書道パフォーマンスを実施

2015年03月13日

 2015年2月27日・28日、文化連盟 書道會はフィンランドの首都ヘルシンキにて、書道パフォーマンスを行い、大成功を収めました。
 2013年2月のインドでのパフォーマンスに引き続き、海外では2回目の経験です。
 経験談・感想を主将の江口智さん(法学部2年生)がまとめて下さいましたので、是非ご覧下さい。

   この経験を通じて、私はフィンランドを知り、日本を知ることとなりました。
 
 今回のこの企画は、コッツウォルズ・ウィンド・アカデミー株式會社様のご協力があり実現し、書道會からは9名が参加しました。
 具体的な内容は、現地の小学校と文化会館で、パフォーマンスをすること、書道体験ブースを開設することでした。書道とは、伝達記号としての文字に形象美を見出す、中国や日本で発展した芸術分野です。そして書道パフォーマンスとは、大きな筆と大きな紙、色鮮やかな墨を用い、書き手がその全身を使って表現する近年注目を浴びつつある書道の一形態です。個人技能の書道ですが、パフォーマンスにはチームワークが求められます。
 
 ご存知であれば嬉しいのですが、私たち書道會は、白門祭を含め毎年3回の書道パフォーマンスを行っております。通常のパフォーマンスでさえ大仕事。にもかかわらず、海外で、しかも約1000人規模の観衆の前で行うため、演じる私たちの緊張は極限に達していました。
 パフォーマンス中は夢中で、全身全霊を捧げていたため、観衆の反応は惜しくも分かりませんでしたが、その前後は明確に思い返せることができます。パフォーマンス前の今から何が始まるのかという期待感。日本では、書道パフォーマンスの認知度が多少あるため、観衆も何が行われるのかある程度予想ができます。しかし、フィンランドでは、書道パフォーマンスが知られていないため、観衆の未知なるものへの期待感が感じられました。また、同時にフィンランドの人々がこれほど日本文化に興味をお持ちであることを、私は想像さえしていませんでした。
 パフォーマンス終了後の反応もまた違いました。日本では、「なるほど、これが書道パフォーマンスなのか。観たことがある」と。しかし、フィンランドでは、「なるほど、これが日本なのか」。その反応は、日本という国の「未知の文化に対する感動」であるように私は感じました。今まで味わったことの無い反応ではありましたが、フィンランドの人々に日本のよいところを伝えることができたという手応えを感じました。
 
書道体験ブースも人で溢れ返っており、フィンランドの方々の関心を引き付けることができたと思います。
 
「日本文化を伝えたい。書道を知ってほしい。」
 
そんな思いでパフォーマンスを行いました。日本とフィンランドの架け橋になる、なんて大それたことはできませんが、わずかではありますが、日本のよいところを伝え、日本がどう見られているかを知ることができたように思います。
今後とも日々精進し、書道の素晴らしさを伝え続けていきたいと思います。