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第7回中央大学FD・SD講演会「ICTを活用した授業と今後の展開―専門職大学院における実践をふまえて―」実施

2018年04月19日

 2018年3月14日(水)14:00~15:15に、中央大学大学院法務研究科(法科大学院)の土田伸也教授(行政法)を講師として、「ICTを活用した授業と今後の展開―専門職大学院における実践をふまえて―」をテーマに、中央大学法科大学院FD委員会と中央大学FD推進委員会の共催で第7回FD・SD講演会を開催いたしました。

 本法科大学院では、2015年3月から、ICT(情報通信技術)を用いて、地方大学(現在は、琉球大学・鹿児島大学・島根大学・静岡大学の4校)との間で遠隔授業の相互配信や本法科大学院が主催する短期セミナーの配信を行っております。今回は、後楽園キャンパス2号館2階製図室(2221・2215室)で開催した講演会を、多摩キャンパス1号館1410号室及び市ヶ谷キャンパス2号館2301号室に遠隔で配信するという、まさにICTを活用しつつ、これまでの実践成果をふまえる形で講演が行われました。

 ICTを用いた授業には、①大学間をつなぐ「サテライト方式」、②自宅や職場とつなぐ「モバイル方式」、③録画した画像を視聴する「オンデマンド方式」の3つがあります。土田教授からは、これらの3つの方式のメリット・デメリットの紹介があり、また、それを検証するために2015年度に実施された文部科学省先導的大学改革推進委託事業の調査結果の紹介がなされました。そのうえで、ICTを活用した授業は、具体的な実施方法に関する工夫や教育効果を確保するための周辺環境の整備等でなお解決すべき課題はあるものの、今後、大学間連携、また学部と大学院との連携を進めていくうえで非常に有用なツールであるというお話で締めくくられました。

 本学は、多摩キャンパスと都心キャンパスに分かれている環境にあることから、日常的にテレビ会議等は行われていますが、ICTを用いた授業が本格的に展開されるようになれば、キャンパス相互で提供される授業に大きな広がりが出てくる可能性もあります。もちろん、入試広報や国際交流など、大学の業務にも活用が期待できるところです。

 今回の講演は、教育のパラダイムシフトを見据えて、従来の授業に対する固定観念を払拭し、発想を大きく転換する必要性を強く感じさせる貴重な機会となりました。