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【在学生の活躍】鈴木一正さんが『「タンスの中まで知る」伝説のONE TO ONE マーケティング~日本橋三越における帳場制度とお得意様営業』(東京図書出版)を発刊

2018年11月06日

在学生の鈴木一正さんが『「タンスの中まで知る」伝説のONE TO ONE マーケティング~日本橋三越における帳場制度とお得意様営業』(東京図書出版)を発刊しました。

 

「この本では、日本で最初に“デパートメントストア”を宣言した三越に江戸時代から続く顧客制度「帳場制度」の歴史を取り上げています。同制度は専属の担当者(扱者)が付く、親子孫三代にわたる生涯顧客制度です。
現状、ポイントカード等、デジタルのロイヤリティプログラムの導入が盛んです。しかし、扱者を組織化した「お得意様営業」は「顧客との関係性深化」と「お役立ち」を基本方針に、「売り込まない」活動からライフタイムバリューの拡大を図り、短期間で大幅な業績拡大を図ることに成功しました。こうした働き方は、他の百貨店にも大きな影響を与え、従来の百貨店外商のあり方を大きく変える契機にもなりました。その概要を詳細にまとめています。
地方都市のみならず、首都圏でも店舗の営業終了が相次ぎ、そのたびに早期退職優遇措置や雇い止め等のニュースが流れます。商品やサービスでの差別化が難しくなる中で、安易なリストラに依らず、人手を掛けた顧客との信頼関係に基づく活動は百貨店のみならず、最終消費者を対象とする企業にとっても参考になると思います。
逆張りのアナログ顧客戦略にご興味のある方は、ぜひご一読ください。」

中央大学戦略経営研究科11.0期 鈴木一正