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アカウンティングスクール
小林 孝明さん

小林 孝明さん

小林 孝明さん

野村総合研究所
2006年3月修了

これまでどのようなお仕事に携わってこられましたか?
トーマツコンサルティング、金融庁を経て、現在は野村総合研究所で、金融機関のリスク管理に関する研究業務や執筆活動などをしています。
リスク管理は2000年位から急激に厳しくなっていますが、具体的にはどのような仕事内容ですか?
金融機関に対する、純粋なコンサルティングというより調査研究的なアプローチですね。今後の規制動向変化要素を見越したリスク管理を、どのように経営に盛り込んでいくのか、銀行として何を準備するのか、金融庁への承認申請の支援など、が多いです。
大変なお仕事ですね。
この分野はできる人があまりいないのに、リスク管理が厳しくなっているからだと思います。金融庁時代に、バーゼルⅡといわれるリスク管理の規制があり、スタートしたのが2007年からなんですが、当時この制度を作ったりして、それでこのバーゼルⅡを専担していました。まさしくこのリスク管理制度、原則を作って、さらに金融機関に定着を促すような仕事をしていました。
こちらのCGSAに入った動機をお聞かせください。
10年位前ですが、銀行向けの会計やリスク管理のコンサルの仕事で、いわゆる財務会計と管理会計、この整合性をどうとるかという事を非常に悩む日々がありました。独力での打破に限界を感じ、そこでキーワードとして「会計とファイナンスの融合」というものを、探究したいなと思ったのがきっかけです。管理会計ってリスク管理ですよね。リスク管理は見えにくい、例えば経営上のロスみたいなものをあえて可視化をさせ、数値化しましょうというのがリスク管理ですよね。貸し倒れなんて誰にも分からない。
予測して統計モデル等でどれだけの貸倒損失が出るかを見積もっていく訳で、財務会計の世界は事実しか捉えられないので、見積もりって無いはずで、ロスの発生する蓋然性の低いものは会計上扱ってはいけないのが、財務会計の根本ルールです。しかし経営者としては両方扱わなくてはならないですから、その点を実務としては悩んでいました。そのキーワードとして、会計とファイナンスの融合なのかなと考えました。
その問題に対して、CGSAに入られて、どう解決されましたか?
在籍当時は、統計モデルの授業やオプション理論などのファイナンスの授業をしながら、その他の財務会計と管理会計の課目も、満遍なく学べました。会計とファイナンスの両方の側面から学べる機会があるのはCGSAだけなので、選んで良かったと思っています。私の場合は、「会計とファイナンスの融合」を目指して、修士論文の時に、リスク管理というものを「会計の側面とファイナンスの側面から分析する」と云うテーマで書かせていただきました。これは、オペレーショナルリスクという、新しいリスク世界です。事務の中に色々なミスとかリスクの発生があるので、それをちゃんと計量化しようと云う世界なんです。そのオペレーショナルリスクの研究をさせていただいて、当時まさしくこの金融庁で担当した業務に非常に役立ったなと思っています。
最後に今後の抱負と考えをお聞かせください。
直近の実務上は、このCGSAで学んだ知識と知恵をさらに昇華させていきたいなという思いがありまして、今、研究職に就くことができましたので、もう少し深く突き進んでいきたいと思っています。