文学研究科

文学研究科心理学専攻博士後期課程1年の佐藤夏月さんが「日本基礎心理学会第32回大会」の優秀発表賞に内定しました。

2014年05月21日

2013年12月7日~8日に金沢で開催された「日本基礎心理学会第32回大会」において、
文学研究科心理学専攻博士後期課程1年の佐藤夏月さんが優秀発表賞に内定しました。

受賞した発表題名

乳児における投射影知覚の検討

発表者

佐藤 夏月 氏 (中央大学大学院文学研究科心理学専攻 博士後期課程1年、日本学術振興会 特別研究員 DC1 )
金沢 創   氏 (日本女子大学人間社会学部 教授)
山口 真美 氏 (中央大学文学部 教授)

 

概要

大人では、影を面の模様ではなく光が遮られて出来た暗い部分として見る事ができますが、乳児は影を大人と同じように知覚することができるでしょうか。今回の研究では、乳児は、物体の影が物体と異なる形であることを検出できるか検討しました。生後5-8ヶ月の乳児を対象に注視時間を指標とした実験を行ったところ、生後7-8ヶ月の乳児は物体と影の形の不一致を検出でき、5-6ヶ月児は検出できないことが示されました。本研究の結果から、乳児は生後7-8ヶ月頃から影を知覚できる可能性が明らかにされました。