人間総合理工学科・都市人間環境学専攻

後期必修授業紹介②『基礎生態学』

2013年10月19日

 大荒れだった台風もあっという間に去り、心地の良い秋晴れが続いていますね。大きな台風が襲った先日は、午前中の授業が突然の臨時休講となってしまいましたが、交通の混乱にもめげず、大部分の学生は午後から無事に授業に出席していました。
 
 さて、そんな台風一過の中、行われた必修科目は「基礎生態学」です。
 
 鷲谷いづみ先生(東京大学大学院農学生命科学研究科教授)が教鞭を執っている「基礎生態学」は、自然と社会の諸相を生態学の視点から理解し、科学的な課題を抽出して、自ら主体的に解決することができる力を養うために生態学の基礎を学ぶ授業です。
 
 生態学は、生物と環境の関係を分子から生態系までの多様な階層において捉える広範な科学分野を含んでいます。この授業では、それら多様な生態科学の基礎となる概念や分析・評価の視点を取り上げて解説します。
 
 授業を受けた学生からは、「生物間のつながりについて今まで詳しく考えたことがなかったが、複雑な生態系のシステムって奥が深くて面白い!」「自然淘汰による表現形質の変異ついて興味を持ったので、研究してみたい!」といった声がありました。中には元々関心があった別分野との関連から「生態学」に関心を持った学生もいたようです。
 
 生態学の応用科目として、人間総合理工学科では2年次以降、実際に里山に調査に出向くフィールドワークの授業も受けることができます。広範な環境科学を学ぶための基礎としても、この科目は大いに役立ちそうです。