情報工学科・専攻

中央大学附属高等学校の生徒が情報工学科の授業を見学

2018年10月25日

プログラミング演習室にて牧野教授から説明を受けるようす

2018年10月23日(火)に、中央大学附属高等学校の生徒4名が、高校でおこなっている卒業研究に役立てるため、情報工学科の授業見学及び教員からの助言を得ました。

 

中央大学附属高等学校は、本年度からスーパーサイエンスハイスクールに指定され、「次代のイノベーションを狙う、大学進学後も活躍する科学技術人材を育成する教育課程の開発」に取り組んでいます。この中で、コンピテンシー・ベースの観点別評価体制の開発と、生徒の課題設定・解決能力の育成を推進しています。

 

見学した授業は、情報工学科学生に求められる7つのコンピテンシー(行動特性)である、コミュニケーション力、問題解決力(デザイン)、知識獲得力、組織的行動能力、想像力、自己実現力、専門性を、画像・映像コンテンツを作成する半年にわたるチームプロジェクトによって獲得することを目的とする「画像・映像コンテンツ演習」です。チームに与えられた課題に対して、基礎実習、仕様作成、プログラム等構築、実行・評価、プレゼンテーション、レポート作成の課程を経るプロジェクトを推進します。

 

生徒たちは、課題の特定や今後の開発方針などに関する学生チームによるプレゼンテーションを見学し、理工学部教授 牧野 光則 から本授業や情報工学科に関する詳細な説明を受けました。続いて、授業終了後には研究室にて情報工学分野における卒業研究の位置付けや進め方の説明と、各自の卒業研究に関する助言を受けました。担当した牧野教授は、情報工学科が2008年に開始し、理工学部および大学全体に展開している「段階別コンピテンシーによる教育の実践・評価」の主担当者として活動しています。中央大学附属高等学校スーパーサイエンスハイスクールでは運営委員を務めており、6月には高校にて生徒・保護者・教職員に対して講演するなど、コンピテンシーを活用した高大連携の推進に協力しています。

 

今回の見学を通じて、学んだことを活用することの重要性の理解が生徒の中で深まり、卒業研究を進める過程で具体的な行動につながるなどの成果が表れることを期待しています。