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専攻紹介

電気・情報系の科学技術の発展にしたがって、もともと電気工学および応用数学と呼ばれて来た分野は、そこから派生した電気エネルギー工学、数理工学、電子工学、情報工学、情報通信工学、コンピュータ工学、情報工学、情報セキュリティ学といった各種分野に分離したり、また統合したりしながら、現在社会の中で発展してきました。このような背景の中で、本学大学院理工学研究科は、電気電子情報通信工学専攻、情報工学専攻、そして情報セキュリティ科学専攻の博士後期課程を作り、多数の人材を育成してきました。これまで3つの博士後期課程が順次設置され細分化されてきましたが、それぞれの専攻に所属する専任教員の研究分野、研究内容は多様化してきています。

本学大学院 理工学研究科に設置された電気電子情報通信工学専攻と情報工学専攻の博士前期課程の修了生のみならず、電気・情報系の高度情報化社会の最先端の技術を研究したい方々のために、博士後期課程の新しい専攻を2017年度から開設しました。この専攻では細分化された専攻名にとらわれることがなく、電気・情報系の多様多彩な研究を推進すべく、従来あった3つの博士後期課程の今まで以上の教員間の研究協力体制を形成することによって、研究指導に大きな相乗効果を発揮できます。

電気・情報系専攻の教育・研究の理念

電気工学、電子工学、情報通信工学、情報技術・情報工学、情報セキュリティ科学等の基礎から応用に至る諸問題を理解し、21世紀の高度情報化社会の進展に寄与できる能力をもち、専門分野の情報収集・発信能力などを備えた国際レベルの専門家として、指導的な役割を果たすことができる人材の育成を目指します。

電気・情報系専攻において養成すべき人材

本専攻では、電気・情報系分野等を基盤とする高度化社会における 企業、研究機関、研究教育機関等において、専門分野の情報収集・発信能力などを備えた国際レベルの専門家として、自立した活動を行う研究者・技術者を養成します。また電気・情報関連技術が人間・社会に与える影響についての洞察力や幅広い視野を持ち、問題を発見して新しいコンセプトを創出し得る独創性を身に付けた人材を養成します。

本専攻の修了時においては、次に示すような行動特性(コンピテンシー、資質とそれを活用する能力)を獲得しているものとします。

  • コミュニケーション力:様々な説明の方法や手段を駆使し、背景の多様性(文化・習慣・価値観等)に起因して意見の異なる相手との相互理解を得ている。
  • 問題解決力:絶えず変化し多様性を増す環境の中で自ら課題を発見し、随時最善の解決策を選択し、計画的に実行している。その結果を多面的に検証し次の計画に随時反映している。
  • 知識獲得力:絶えず変化し多様性を増す環境の中で継続的に深く広く情報収集に努め、取捨選択した上で、知識やノウハウを習得し関連付け、他者が思いつかない形で随時活用している。
  • 組織的行動能力:多様性(文化・習慣・価値観等)を有する集団の中で集団や集団が属する組織の目標を達成するために何をすべきか、関係者の利害を幅広く考慮したうえで適切な判断を下し、自ら進んで行動を起こすだけでなく、目指すべき方向性を示し、他を活かしつつ導いている。
  • 創造力:絶えず変化し多様性を増す環境の中で、知的好奇心を発揮して様々な専門内外のことに関心をもち、それらから着想を得て社会に貢献するような独自のアイディアを発想することができる。その際、関係する国・地域の法令や国際法を遵守し、倫理観を持って社会に対して負っている責任を果たす。
  • 創造力:絶えず変化し多様性を増す環境の中で、知的好奇心を発揮して様々な専門内外のことに関心をもち、それらから着想を得て社会に貢献するような独自のアイディアを発想することができる。その際、関係する国・地域の法令や国際法を遵守し、倫理観を持って社会に対して負っている責任を果たす。
  • 専門性:当該分野の高度な専門知識と応用力を広くかつ深く有し、それらを中核に相応の人間力や分野外の関連知識も併せて活用し、経済性や環境などの多様かつ複合的な制約条件下で、全体を見通した構想の基に互いに知恵を出し合って創発力の発揮に努め、多様かつ複合的に絡み合う課題の適切な解決策や解を導き出したり、特定の需要に合ったシステム、構成要素又はシステムの適切な設計をすることを、先導的かつ継続的に行うことができる。
  • 多様性創発力:多様性(文化・習慣・価値観等)に適切に対応しつつ、自らの存在感を高め、その協同から、相乗効果を得て、新たな価値を生み出している。