総合政策学部

自動車部所属の総合政策学部の学生が全日本学生ジムカーナ選手権大会で
個人・団体の両部門でアベック優勝

2016年11月16日

このたび、全国の大学自動車部が鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)に集結し行われた、第50回 全日本学生ジムカーナ選手権大会において、中央大学自動車部が個人・団体の両部門でアベック優勝の快挙を達成しました。

 

この大会は、全日本学生自動車連盟が主催する大会の1つで、ジムカーナとは、コーンが配置された特設コースを走り、タイムを競う競技です。個人戦でマークしたタイムの合計が団体戦の順位を決めるため、チームメイトでもライバル関係となる見応えのある大会です。また、中央大学にとっては年間総合優勝に向けた大事な一戦。一進一退の熱い攻防が繰り広げられました。

 

ドライバーとして出場した、総合政策学部4年 宮下 敬さん(男子の部 個人優勝)、自動車部主将の総合政策学4年 仲田 大樹さん(男子の部 個人6位)、総合政策学部3年 村上 未紘さん(女子の部 個人優勝)3名に話を聞きました。

 

-全日本学生ジムカーナ選手権大会での完全優勝おめでとうございます!男女ともに個人・団体で優勝という快挙についていかがですか?

宮下:ドライバーだけではなく、車のメンテナンスをしてくれる後輩、撮影チームなど、チームで勝ち取った優勝だと思っています。0.001秒を争う競技なだけに、あの時、ああすればよかった、こうすればよかったという後悔をしたくないので、車のケアーをし、ドライバーも体を整えたりして、部員一人ひとりが技術を向上してきた結果だと思うので本当に嬉しいです。

仲田:夏の大会に向けての練習と、車両のメンテナンスの状態が非常に良好で、ほぼノートラブルだったのが勝因です。結果なのですが。大会によっては、前日まで完璧な状態だった車が、当日はまったく動かなくなるということも過去にありました。今回は狙った通りにやりたいことが全部できて、計画どおりにことが運んで、よい結果につながりました。優勝が決まった瞬間は宮下と抱き合って泣きました。

村上:私は昨年のダート競技でクラッシュし、大事にはいたらなかったものの、気がついたら頭の上に地面がある状態で、それがトラウマになって車に乗れない時期があったので、大会に出場し、しかも優勝できて本当に嬉しいです!


-6月のダート?でも優勝したそうですが、ジムカーナで優勝するというのはまた何か特別な意味があるのですか?

仲田:全日本学生自動車連盟が主催する大会は年に4回あり、自動車運転競技(俗称:フィギュア)、ジムカーナ、ダートトライアル、エコランの4競技に分かれています。その中でも今回のジムカーナはタイムレースで、年間総合優勝に向け終盤の大会ということもあって一番盛り上がる大会です。

自動車部主将 総合政策学4年 仲田 大樹さん
(男子の部 個人6位)

-その大会でアベック優勝というのは凄いですね!

仲田:どの大学も年間総合優勝に向け、タイトルを狙ってくるので、その大会で優勝できたことは「年間取ったぁ!」というくらいの喜びです。


-勝因はどこにあったと思いますか?

仲田:車両のメンテナンスの状態が非常に良く、ほぼノートラブルだったのが勝因です。夜遅くまで、作業してくれた後輩たちに感謝です。

宮下:みんなが「自分の為ではない」という絆が中大の強さだと思います。ドライバーだけではなく、車両のメンテナンスをしてくれる後輩、撮影係など、チーム力が勝因です。自動車部には、「規律厳守、 時間厳守 、動作機敏」という部訓3原則というものがあって、部員がそれを日々必死に取り組んでいます。部としては、優勝が目的ではなく、あくまで目標で、人間形成が部の目的です。生活の中で、何かがけていると事故につながる可能性もあると思うのです。ルールを守るとか、時間を守るとか、大会とは全く関係なさそうなところの日々の積み重ねが結果につながったと思います。

仲田:あとは大会に向けて、昨年よりも練習に力を入れました。モータースポーツはやはり費用がかかるので、なかなか思うような練習ができない現状があります。でも今年は宮下とも相談して、改善できるところは改善し、できる限りのことはしようと決めました。

総合政策学部4年 宮下 敬さん
(男子の部 個人優勝)

-具体的にはどのようなことをしたのですか?

宮下:今年はツインリンクもてぎサーキットに部員がアルバイトをする代価として、コースを貸してもらいたいと交渉し、それが実現しました。少人数で、広いコースが使えるので、効率が上がっていい練習ができました。

 

-それはいいアイデアですね!練習量はどのぐらい変わりましたか?

仲田:30分に1回走るくらいの練習が、待ち時間がないほどの量に変わりました。

 

-村上さんの走りに会場から歓声が上がったと「中大スポーツ新聞」に載ってましたよ

村上:今回は思いっきり走ることができました。クラッシュしてから車に乗れない時期もありましたが、先輩方がつきっきりで指導してくれ、作戦も考えて臨みました。車両がサイドターンが曲がり易いようにセッティングされていたこともとても大きかったと思います。

仲田:女子の車両は僕が2年生の時に当時の先輩から「ターンがしやすい車にしてほしい」というオーダーがあって作った車両なんです。

-そうなんですね!その車が受け継がれているんですね。

総合政策学部3年 村上 未紘さん
(女子の部 個人優勝)

-11月20日(日)に今期最後の大会で年間総合優勝が決まるそうですが、その大会に向けての意気込みをお願いします。

宮下:僕は学費をまかなう為にアルバイトをしなければならなくて、勉強、部活、アルバイトと限られた時間の中で、全てをこなすのは本当に辛かったです。何度も自動車部をやめようと考えました。でも、「日本一になるから一緒にやろう」と僕を自動車部に導いてくれた尊敬する先輩から「死ぬ気でやってみろよ!」と喝を入れられ、ここまで続けることができました。厳しいだけではなく、部活や勉強に差し支えないアルバイトを紹介してくださり、廃車になった車をOBから頂いて、その部品を売ってやりくりをしていました。これらの続けられる方法を教えてくれました。ですから、今までお世話になった先輩や、後に続いてくれる後輩のためにも年間総合優勝を取って、人生最高だったと言いたい、後輩にその姿を見せて引退したいです。

仲田:これまで主将として、真剣に取り組みながらも、みんなで楽しく活動することを一番重視してきました。いつもメンテナンスをしてくれる後輩や、軽量化でエアコンもない車に乗る僕たちに、日陰を作ってくれたり、ウチワであおいでくれたりして本当に助かります。ここで終わったと思われないように、4年間の集大成を最後に発揮して引退したいです。

村上:昨年のフィギュアの競技の女子の部チャンピオンが4年生にいるので、その先輩を超えるように技術を磨いて、自分の結果と共に、団体で優勝し、先輩の引退に花を添えられるように頑張ります!