総合政策学部

総合政策学部3年 和田ユリ花さんが 石村秀雄冠奨学生に決定しました

2016年08月05日

Yurika Wada
国際政策文化学科3年 和田ユリ花さん

このたび、「石村秀雄冠奨学金」の奨学生となった和田ユリ花さんに今後の抱負や、奨学金の使い先などについてお話を聞きました。

 

石村秀雄冠奨学金は、同氏からの寄付金を基金として、その果実により奨学金を給費するもので、東京都内にある大学などの教育機関で高等教育を受ける学部学生・大学院生で、総合政策を学ぶ者のうち、成績・人物ともに優秀な者に対し奨学援助を行い、もって社会有用の人材を育成することを目的としています。

 

 

-奨学金の使い道について、何か具体的に考えていますか?

和田:アメリカ取材の渡航費にしたいと思っています。

 

-何の取材でアメリカに行くのですか?

和田:1953年に小平市で起きた立川基地「グローブマスター機墜落事故」と呼ばれる米軍輸送機の事故があり、その犠牲となった搭乗員のご遺族を取材するためです。

-なぜ「グローブマスター機墜落事故」のご遺族に会って取材しようと思ったのですか?

和田:以前FLP松野ゼミの先輩がこの事故について「多摩探検隊」で紹介しているのですが、その番組を視たという米兵のご遺族から「事故について何か情報があったら教えて欲しい」と連絡があったのがきっかけです。当時、航空機史上最大の死者を出した事故にもかかわらず、米軍機の事故であったため、事実関係も明らかにされないまま歴史に埋もれようとしているこの時に、ご遺族から連絡が来るという偶然の巡りあわせにご縁を感じました。この機会にご遺族に直接会って取材し、日米両国の視点でこの事故を追いたいと思います。

 

 

-先輩の番組を、掘り下げるという感じですか?
和田:そうですね。事故で亡くなった方がどんな方だったのか?どんな人生を送っていたのか?など、これまで明らかにされていない、アメリカ側からの視点を盛り込んで番組を完成させたいです。

 

-では、取材後は「多摩探検隊」で放送予定ですか?

和田:はい、「多摩探検隊」で紹介できればと思っています。

 

-放送が楽しみですね!

和田:ありがとうございます。今年中にはかたちにできるように頑張ります!

 

-その行動力はアメリカでの生活を経験したからですか?

和田:それはあると思います。中学生の時に、父親の仕事の都合でニューヨークに行くことになり、何もかもわからず、英語も話せない状態で現地校に放り込まれましたから(笑)。その経験があって、とにかく失敗を恐れず何でもトライしてみようという度胸が身につきました。

 

-ではアメリカ取材頑張ってください!本日はありがとうございました。

 

※「多摩探検隊」

「多摩探検隊」は、10分間の地域再発見番組です。東京・多摩地域のケーブルテレビ局6局、J:COM系列12局、九州地域の2局の計20局(視聴可能世帯数:約270万)で放送されています。制作しているのは、中央大学FLPジャーナリズムプログラム・松野良一ゼミの学生です。「多摩探検隊」は、企画、取材、撮影、編集、パッケージ化のすべてを学生が行っています。ポリシーは、東京キー局が扱わない多摩地域に埋もれている話題、人物、物語を掘り起こし、それにまつわる感動を伝えていこうというものです。(多摩探検隊ホームページより)