総合政策学部

総合政策学部2年 小松優也さん 外交専門誌『外交』第4回論文コンテスト佳作受賞

2016年05月16日

持参して頂いた表彰状

総合政策学部2年 小松優也さんが、外交専門誌『外交』の第4回論文コンテストで佳作を受賞しましたのでご案内いたします。

 

-この度は外交専門誌『外交』の論文コンテストでの受賞おめでとうございます!受賞した時のお気持ちはいかがでしたか?

小松:本当に寝る間を惜しんで取り組んだので、努力が報われた感じで素直に嬉しかったです。それから、論文を完成させるにあたりお世話になった先生、OBの方、外交研究会の皆さんに感謝と共に、受賞という形で恩返しが出来て嬉しいです。

 

-中央大学の外交研究会という団体に所属されてるんですよね?外交には、いつ頃から興味があったのですか?

小松:高校時代から外交に興味があって、それを学べるところを探していたところ中央大学に外交研究会というのがあったので受験しました。

Yuya Komatsu
総合政策学部2年 小松優也さん

-なぜ総合政策学部を選択したのですか?

小松:ロシアに興味があるので、ロシアの文化や語学を学べる総合政策学部にしました。

 

-今回、外交専門誌『外交』の論文コンテストに応募したきっかけを教えてください。

小松:『外交』の論文コンテストの前に、外務省が主催する国際プレゼンテーション・コンテストというのがあって、外交研究会の夏合宿で、これに応募しようということになりました。その時のテーマが「核兵器のない世界の実現に向けた日本の取組」で、当時の僕は、核軍縮に全く興味がなかったのですが、色々と調べてなんとか発表まで辿り着きました。そのコンテストで思いがけず優秀賞を頂いて、その後先輩から、「今回こんなに核について調べて、一生懸命取り組んだんだから、これをベースに『外交』の論文コンテストに応募してみないか?」と背中を押して頂いて、それで応募することにしました。

受賞論文

-「「核の傘」の受益国連携体制による核兵器廃絶への道」というテーマですが、どのような内容なのですか?
小松:国際プレゼンテーション・コンテストの時は、全く核には興味がなくて、でも調べないことには何も先に進まないので、色々と調べて行く中、一番疑問に残ったというか、引っかかったのが、「核の傘」でした。「核の傘」という表現は、核の拡大抑止のことで、日本はアメリカの「核の傘」にいながら、唯一の戦争被爆国で今も世界に核軍縮を訴えている。その矛盾やジレンマが気になりまして、そこで、「核の傘」を利用した核軍縮ができないか?という内容です。

 

-米国オバマ大統領の広島訪問が決定しましたが、どのようなお気持ちですか?

小松:私自身、来るかもしれないという報道はあったものの、本当に実現したと知った時は、大変驚きました。以前、論文の中にオバマ大統領の被爆地訪問案に言及し、専門家の方に見ていただいた際、「あまりに楽観視しすぎでは?」と厳しいお言葉を頂いたのを思い出します。それくらい今回の訪問は軍縮の分野では画期的な出来事なのだと思います。

 

-将来は外交官を目指しているんですか?

小松:もちろん外交官も考えてはいますが、せっかく多角的に学べる総合政策学部に居るので文化や宗教、経済、環境などの面からも学び、何らかの形で核軍縮に携わることができればと思っています。