哲学専攻
【新刊紹介】文学部教授 土橋茂樹ほか著『テオーシス―東方・西方教会における人間神化思想の伝統―』
2018年02月14日
文学部教授 土橋茂樹ほか著『テオーシス―東方・西方教会における人間神化思想の伝統―』が刊行されました。
内容紹介:
本書は、キリスト教霊性を形成する根本モチーフであるにもかかわらず、これまで我が国では本格的に取り上げられることがなかった「人間神化思想」をテーマとしている。「人間神化」(テオーシス)とは「神に似ること」を意味し、ギリシア教父たちにとっては、神に似る者になることこそが人間の目指す究極の在り方であった。
他方、西方教会すなわちローマ・カトリック教会には、「神秘主義」の名をもって呼ばれている一連の思想形態がある。カトリック教会の歴史の中では、これらはその命名の仕方からも分かるように一種特異な例外的思想群と見なされてきた。しかしながら、「ドイツ神秘主義」思想と名づけられたマイスター・エックハルトの「魂の内における神(の子)の誕生」教説のモチーフは、ギリシア教父オリゲネスの言説にまで遡るものである。
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『テオーシス―東方・西方教会における人間神化思想の伝統―』(田島照久・阿部善彦編)
◇出版:教友社
◇ISBN:978-4907991401
◇ページ数:556ページ
◇定価:本体4,500円+税