国文学専攻

【新刊案内】文学部教授 鈴木俊幸 編『出版文化のなかの浮世絵』

2017年10月13日

 

『出版文化のなかの浮世絵』
 

   鈴木 俊幸 編

 

   平凡社 2017年10月
   ISBN:9784585270423
   定価:本体3,800円+税

内容情報--------------------------------------

 

 多色刷りの文化遺産

 浮世絵はかつて生活のなかにあった。伝存する作品や資料に残る痕跡が、

 いまなお我々にそのことを伝えてくれる。

 絵画表現の展開や絵師の栄枯盛衰、流行やそれとともにある営利・経済、

 印刷・造本の模倣と創意工夫、出版流通の具体相…。
 比類なき書物への愛に満ちた論者たちに導かれ、浮世絵という多色刷り

 の文化遺産を時代の営みのなかに捉え返していく。

 

 目次

  『出版文化のなかの浮世絵』刊行に寄せて
       セインズベリー日本藝術研究所統括役所長 水鳥真美

  例言                       鈴木俊幸

  中国からの絵入本を翻案する―日本国内市場に向けて
                      エリス・ティニオス

  版と刷を重ねた長期ベストセラー―都名所図会を事例として
                   クリスチャン・デュンケル

  錦絵成立の一考察                松村真佐子

  鈴木春信画「座鋪八景」の成立と継承       松村真佐子

  巨匠浮世絵師を再評価する        マティー・フォラー

  浮世絵の流通回路                 鈴木俊幸

  書籍業者の営業文書                鈴木俊幸

  本書の刊行に寄せて 中央大学文学部教授・前副学長 若林茂則

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