国文学専攻

2017年度中央大学国文学会講演会〈文学部教授 小野泰央〉 のご案内(終了)

2017年10月25日

  

2017年度中央大学国文学会 講演会を次の通り開催致します。

 

「古典文学の書名」

 講 師: 小野 泰央 先生 (中央大学 文学部 教授)

 

 日 時: 2017年11月21日(火) 4限(15:00~16:30)

 場 所: 3114教室 (多摩キャンパス 文学部棟 3号館1-2階)

 

 ※ 資料等の配布がありますので、2階の受付入口からお入りください。

 ※ 参加費・事前申込は不要です。学外の方のご参加も歓迎致します。

   お誘い合わせの上ご来場ください。 
 ※ 講演会後18::00より、懇親会を予定しています。

 

◇ 講演要旨

  日本古典文学作品における書名の構成は、その多くが「○○集」「○○伝」などの様に、

 内容(「○○」)とジャンル(「集」「伝」等)によって構成されている。それらはともに、

 中国古典作品の書名に由来する。ただし朝鮮古典文学作品の書名は、日本よりさらに忠実

 に中国古典作品に倣っている。日本においてはこの書名構成は、明治初期まで続く。とする

 と、明治以降の作品における書名には、欧米からの影響があろうか。

  この三者、中国古典文学作品・朝鮮古典文学作品・日本近代文学作品における書名のあり

 方から、日本古典文学作品が炙り出されてくる。

 


◇ 講師略歴

  1965年 山梨県韮崎市生まれ

  1995年 中央大学 大学院 文学研究科 国文学専攻
      博士課程後期単位取得満期退学

  2007年 博士(文学)学位取得/中央大学

  群馬工業高等専門学校教授、ノートルダム清心女子大学教授を経て、現職に至る

 


◇ 主要著書

 『創造するための文章』(真珠書院、2013)

 『中世漢文学の形象』(勉誠出版、2011)

 『平安朝天暦期の文壇』(風間書房、2008)ほか