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日本史学専攻
修了生の声

2010年度中央大学大学院文学研究科博士後期課程修了 博士(史学)/石居人也さん

石居人也さん

無免許で歴史学の大学院に入るなんて、人生捨てたも同然じゃないか――大学院の修士課程に入った春、私が先輩からいただいた衝撃のひと言です。「無免許」とは、学芸員資格や教員免許を一切もっていないという意味で、先輩の言葉に背中を押されるように学芸員課程を履修しはじめました。するとほどなく、別の先輩から博物館でアルバイトをしないかと声をかけていただき、気がつけば学芸員になっていました。

これは極端な例かも知れませんが、私にとって中大の大学院は、「研究の世界で生きてゆくこと」を一から学んだ原点です。ゼミでは、先生方との距離感が学部時代よりも近くなったことに、嬉しさとともに背筋が伸びる思いがしましたし、強い意欲で研究に臨む先輩や同期生との研究室や勉強会や学食での議論は、大きな刺激と耳学問になりました。他時代を研究する院生とフィールドワークで見聞を広げたことも、かけがえのない経験です。

その後、私は博士課程を修了し、博物館から大学に職場を移しました。院生と学芸員という二足の草鞋をはいた私が研究を続けられたのは、先生が随時研究室を開放して夜遅くまで親身に対応してくださったおかげです。また、院生時代も修了後も、歴史学界で活躍する中大大学院出身の方々との出会いが幾度もあって、それが現在につながっています。

中大大学院は、院生のやる気に、正面から応えてくれるところです。目標にむかって一歩を踏みだしたい方、ぜひその門をたたいてみてください。きっと、世界が広がりますよ。

石井人也さん/一橋大学社会学研究科 教授

2010年度中央大学大学院文学研究科博士後期課程修了 博士(史学)/中澤寛将さん

中澤寛将さん
大学院で学んだこと:

大学院時代に恩師からの研究指導で印象に残っている言葉が、「木もみて、森もみる」ということです。物事を捉える際、マクロな視点とミクロな視点の両面から捉えることが大事だということです。私は博士前期課程の時にロシア連邦ウラジオストク市に留学し、渤海・遼・金の時代の考古学を学びました。それまで研究対象としていた古代・中世の日本列島北部の社会の動きについて、北東アジアというより広い地域の視点から考えるきっかけとなりました。

東日本大震災直後の2011年4月に青森県に就職しました。現在に至るまで埋蔵文化財の保護に従事しています。この間、専門とする古代・中世のみならず、縄文時代や弥生時代、近世に至るまで、さまざまな時代の遺跡を発掘調査する機会に恵まれました。また、考古学のみならず、自然科学や保存科学など多方面の専門家と連携しながら調査を進め、文化財を保護していく作業は、自分自身の知識・経験の幅を広げるうえでプラスになっています。分野の枠を超えて遺跡を評価する点は、恩師の教えに通じるところがあります。

大学院で学ぶ方へのメッセージ:

中央大学大学院は、時代・地域・分野ともに多様な先生方に恵まれています。国内外の豊富な図書・雑誌を所蔵するとともに、留学や国内外の学会報告等に係る助成など、研究環境も充実しています。さらに発掘調査から整理・報告書作成に至る実践的な活動を通じて、考古学の調査研究の基礎を固められるのも大事な要素の一つです。時代・地域・分野の枠にとらわれない姿勢で研究を深め、歴史の魅力を社会に分かりやすく伝えられる人材になることを望みます。

中澤寛将さん/青森県埋蔵文化財調査センター勤務