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西洋史学専攻
菅 明咲 さんからの進学レポート

菅 明咲 2013年度卒業
就職(進学)先:中央大学大学院文学研究科西洋史学専攻

1. いつごろから準備、活動をはじめましたか?

3年が始まる頃にはすでに進学を意識し、語学やゼミ報告などに力を入れていました。実のところ3年の途中までは就職も視野に入れていましたが、就活が本格化する時期に進路の選択を迫られ、最終的には3年の後半で進学を選びました。

2. 学業と両立できましたか?両立するためにはどんな工夫をしましたか?

進学を目指す者にとっては言うなれば学業に励むことが就活にあたりますので、両立はできました。ただし、進学に役立つ専門知識をただ手当たり次第に追い求めるだけではいけません。卒業に必須となる所定単位を充たさねばならないのは就活も進学も同じです。そのため、いかに単位を取得しつつ進学のための勉強時間を確保するかという点に留意して講義を選ぶよう工夫しました。さらに、進学後西洋中世史を専門的に研究していくうえで必要になるだろうと考え、単位は取得済みにもかかわらず4年次もラテン語の講義に顔を出したりもしていました。結果として4年次に受ける講義は周りと比べるとやや多くなってしまいましたが、進学を心に決めた人には企業説明会やES執筆などがありませんので、その分の時間を活用しました。就活する人と同様できれば3年次までに単位をほぼ取り終わっていることが望ましいのですが、もし単位を取得し終わっていても、4年次に何かしらの講義を受けておくと良いかもしれません。4年次にある程度講義を受けておくことで、教授や講師の方々、あるいは友人と接する時間が増え、相談などがしやすくなります。また、周りが就活をしているのに自分は何もしていないのではないかという不安を和らげ、モチベーションを維持できるというメリットもあります。むしろ、進学を目指す人にとって最も重要となる工夫は、いかにモチベーションを維持するか、だと思います。

3. 文学部史学科で役だったことは?活かせたことは?

自分の研究に直結する専門知識もさることながら、歴史学の方法論や研究報告のノウハウ、議論へ積極的に参加する姿勢など、学部で学んだことの多くが大学院でもそのまま活きてきます。個々に挙げればキリがないのですが、とりわけ3年次のゼミには、大学院のゼミで求められてくる要素が凝縮されていました。見やすいレジュメを作成するにはどう工夫したら良いか、建設的な議論をするためにはどのような質問をすると良いのか、質問に対する答えをどのように整理すればわかりやすく伝わるか……ゼミで試行錯誤した結果が大学院でも応用できます。ゼミや講義をある程度しっかり受けていた人なら、大学院のゼミにも比較的早めに馴染むことができると思います。また、4年次の卒論指導も大いに役立ってきますので、これについても触れておきましょう。ご存知の方が多いとは思いますが、念のため簡単に説明しますと、卒論指導と言うのは、読んで字のごとく卒業論文を書き上げるために行われる指導であり、各々のテーマに応じて選んだ指導教授とマンツーマンで面談して卒論執筆に向けたアドバイスをいただく、というものです。もちろん卒業論文自体が大学院での研究のベースとして大きな役割を果たすものですが、僕はそれ以上に、卒業論文を組み上げるまでの過程を重視したい。いくら3年次にゼミ論文を書き上げた経験があるとは言え、卒業論文となるとまた話は別です。なかなか一人だけで容易に完成させられるものではありません。壁にぶつかって行き詰まったり、何を読んだらいいか迷ったり……そんな時、指導教授の下へ駆け込んでください。史学科は文学部の中でも卒業論文に熱心な専攻であると言われており、これは指導教授の姿勢にも強く現れています。そうした熱心な指導教授と積極的にコミュニケーションをとり、指導教授のアドバイスをいただいて研究を進めたり軌道修正したりする、そうした卒業論文を組み立てるためのプロセスそのものが、大学院でもかなり役に立つことでしょう。ですから、進学を志す場合、こうした必修科目で経験し学んだことを大事にしてください。きっと大学院での研究生活を支えてくれることでしょう。

4. 自分の就活(進学)について自由に書いてください。

ただひとつのことについて、誰よりも詳しくなりたい。僕の動機はこの点にありました。そして、何かを“極める”となると、それに最も適した場所が大学院だったわけです。一時期は就職と迷ったのですが、人生は一度きりですし、思い切ってやるなら今しかない、と清水の舞台から飛び降りて進学を決断しました。そうした旨を両親に伝えたところ、ありがたいことに両親もそのような人生のあり方に理解を示してくれたので、いよいよ迷いはなくなりました。ちなみに、日本全国数ある大学院の中から中央大学大学院を選んだのは、ただ学部が中央大学だったから、という理由だけではありません。僕の場合、幸いにも僕の研究テーマを扱う教授が本学にいらっしゃったため、その教授の下で学ぶべく本学を選びました。そして、目標が定まってしまえば、あとは目標に向かってひた走るだけです。とは言え、時間は無限ではありませんから、ただ闇雲に走ったのではいけません。どの道をどう走ればいいのか、これから走る“道”についての情報を集め、そこをどのようなペースで走ってゆくか計画を立てることも大事です。ですから、僕は大学院説明会はもちろんのこと、教授や先輩がたからもいろいろと話を聞き、情報収集に励みました。試験の時期がわかればそこから逆算して計画を立てることができますし、話を聞く中で、何をどう学んでゆけば良いのかもかなりはっきりさせることができました。どのような進路を選択しても、やはり物事を効率良く処理するための計画性というのは常に求められます。そして、具体的な計画を立てるためには、いつ、何を、どう処理すれば良いのかについて多くの情報を得ることが重要です。この点は意識しておくと良いでしょう。また、教授や先輩がたから自分の進学先について話を聞くと、大学院について具体的なイメージが湧き、モチベーションにも繋がりますので、ぜひ現場で生きるいろんな人から話を聞いてみてください。

5. 後輩にエールを。

大学院は、たんなるモラトリアムの延長ではありません。定められた期間内でしっかりと修士論文を完成させなければなりませんし、学部時代よりも少ないとは言え、ゼミに“参加”し(ただ出席するだけではありません)、単位を取得する必要もあります。さらに、もし修士課程で就職や教職員などを目指すのであれば、就活や教育実習などとも両立する必要が出てきます。大学院進学が決して平坦な道ではないことを、あえてこの場で予め忠告しておきます。ですが、自分でテーマを定め、最短でも2年間それについて徹底的に調べ、そして修士論文として仕上げるという大学院での経験は、絶対に無駄にはなりません。さらに上の博士課程を目指す方はもちろん、就職を志す方も教員になる方も、きっとこの経験をすばらしい武器にできるはずです。大学院での時間と経験を無駄にせず、将来に活かせる強力な武器とするためにも、ぜひとも熱意を持ち続けてください。熱意とやる気に満ちたみなさんと大学院でともに学びあえる日が来ることを楽しみにしております。