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西洋史学専攻
松田 将太 さんからの就活レポート

松田 将太 2014年度卒業
就職先:キャノン株式会社

1.いつ頃から準備、活動を始めましたか?

二度就職活動をしていますが(理由は後述します)、いずれも12月上旬から始めました。また、インターン等の活動は一切していません。準備に関しては、1度目の就職活動が始まる直前に、友人や先輩に「自分はどんな人か」という質問をして、自己分析に役立てました。それ以外は、SPIや筆記試験対策も含め、特に何もしていません。

2.学業と両立できましたか?両立するにはどんな工夫をしましたか?

3年次、4年次ともに講義がほとんどなかったため、両立に関しては容易に出来ました。現在の就職活動では、2月、3月の春季休暇の時期が説明会・エントリーシート記入などで最も忙しい時期になるので、両立は全く問題ありませんでした。主に4月1日以降から始まる面接等の選考に関しても、卒業論文のみを残した状況だったため、就職活動に専念することが出来ました。就職活動が始まる前に取得出来る単位はすべて取得しておくことを、強くおすすめします。学業やアルバイトと両立するにしても、できる限りすべての予定を就職活動優先に出来る環境にしておくことが大切だと思います。「あの企業の選考も受けたかった…」という後悔は、一生の後悔にもなりうるものです。

3.文学部史学科で役立ったことは?いかせたことは?

今回内定した企業に関しては、「学生の本分である学業を最も大切に評価する」という採用方針でした。実際、複数回の面接を通して学業に関する質問が半分以上を占めていました。つまり、「なぜ西洋史学専攻に入学し、そこで何を研究し、そこから何を学んだのか、そしてそれを社会や企業でどのように活かしたいのか」ということを明確に、そして説得力を持って述べる必要がありました。逆に言えば、それが出来れば大きな評価を得られるということです。これは、他の企業でも同じことが言えると思います。 私は、高校生の頃から旧ユーゴスラヴィアという西洋史学専攻で研究したい地域があって入学し、その地域について一貫して研究してきたので、全く苦労はしませんでした。具体的に言うと、「小学生の頃に、旧ユーゴ(現セルビア)出身のサッカー選手を好きになる→中学、高校生の頃に彼に関する本を読むうちに、彼のサッカー人生に祖国の歴史が大きな暗い影を落としていることを知り、より深く勉強してみたいと思う→西洋史学専攻に入学し、旧ユーゴ研究を始める→大学内だけではなく、大阪大学での語学研修参加の他、学外活動応援奨学金の給付を受けるなどして実際に現地へ4回行き、サマースクール受講やインタビュー調査等を行う→就職活動では、これまでの経験や語学力を活かして、将来的に旧ユーゴやその他東欧地域で活躍出来る可能性のある企業を探す」というような形で就職活動に繋げました。このように私の場合は、西洋史学専攻に入学出来たこと、それ自体が役立ちました。もし西洋史学専攻に入学出来ず、それでも旧ユーゴ以外に興味が持てる研究テーマが見つからなかったとしたら、今回内定を頂いた企業とは間違いなく縁がありませんでした。

ここで伝えたいことは、西洋史の中で興味を持てることを見つけ、それについて徹底的に勉強することが大事であるということです。たとえ第2、第3志望であったとしても、「なんとなく」であったとしても、受験したからには西洋史学専攻を選んだ理由はあるはずです。過去の自分を思い返して、ちゃんとその理由を見つけ出すことが出来れば、もうその先は勉強あるのみです。勉強といっても、受験勉強のような資料暗記・読解ばかりでは飽きてしまうと思います。そこで、「実際に現地に行ってみる」ことをおすすめします。実際に歴史の現場に行ってみて、博物館や遺跡巡りはもちろん、歴史上の人物や事件等を思い出して感慨にふけったり、現地の人と会話をしたりすることでより一層興味を持つことが出来ると思います。「勉強して、実際に行って、もっと興味が湧いて、勉強して…」というこのスパイラルを生み出すことが出来れば、もうその地域や歴史のことが大好きになり、現地で経験したことも交えつつ何時間も語れるようになるのではないでしょうか。さらに言えば、その知識や経験を、社会や企業でどのように活かすことが出来るのか明確に述べることが出来るようになると思います。つまり、「こんな理由があって西洋史学専攻に入学して、こんな知識と経験を身につけて、それを社会でこんな風に活かしたい」という、過去から未来までを繋ぐ大きな1本の軸が出来るのです。ここまで来たら、「西洋史学専攻であること」それ自体が就職活動にこれ以上なく活きます。簡単ではないかもしれませんが、学業も就職活動も満足のいく学生生活になること間違いなしです。

4.自分の就活について自由に書いてください。

結論から言うと、本当に納得する進路が決まるまでに非常に時間がかかりました。 冒頭で私は2度就職活動をしたと記述しましたが、いくつかある理由の中でも、「1度目の就職活動に納得できなかったこと」も大きく、修学延長をすることに決めたのです。
1度目の就職活動の際には、正直に言うと「土日休み・連休が長い・有給が取りやすい」という理由だけで、製造業、更には自動車関連企業のみに絞って就職活動をしていました。自動車には全く興味が無いにも関わらず、幸運にも複数の企業から内々定を頂くことが出来ましたが、その後納得のいく就職活動が出来た友人や先輩と話すうちに、他業界・他企業には本当に自分がやりたい仕事があったのではないかと思い悩みました。新卒として就職活動が出来るこの時期にしか知り得ない仕事・企業がたくさんあるにも関わらず、それらをほとんど無視してしまったことに後悔の気持ちが非常に強くなり、もう1度就職活動をやり直すことに決めました。
そうして迎えた2度目の就職活動では、どんな業界でも1度は説明会に参加し、あらゆる仕事・企業を知った上で自分のやりたいこと・興味のあることが出来そうな企業を中心に選考を受けました。5年生というハンデがあったせいか、1度目の就職活動よりも選考は通過しませんでしたが、結果としては第一志望の企業から内定を頂くことが出来、非常に納得のいく就職活動となりました。私のような後悔をしないためにも、まずはすべての業界に目を通し、その上で自分に合う業界・企業を見つけるべきだと思います。
また、面接ではとにかく本当のことを話すように努めていました。これまでの経験に関しての質問は誰もが問題なく答えられると思いますが、知識を問われるような質問に対しては、詳しく知らないものであれば「今は十分な知識も無く答えられませんが、入社までにしっかりと勉強しておきます」といったように、分からないと言い切るようにしていました。

5.後輩にエールを。

3.の項目で書いたように、「西洋史学専攻であること」を、就職活動の最大の武器にしてください。学業以外に関しては、興味のない資格取得等には時間を費やさず、本当に自分の好きなこと・やりたいことに全力で取り組んでさえいれば、何も不安に思うことはありません。学業と好きなことに全力で取り組んでいることが伝われば、それを評価してくれる企業は絶対に見つかります。そしてその企業は、自分の知識や経験、好きなことを活かすことが出来る、自分にとって理想の企業になりうるのではないでしょうか。すべての後輩の方々が、そんな企業と巡り会えることを祈っています。