英語文学文化専攻

文学部教授 大田美和の講演「分断と文学の可能性」が『現代短歌』3月号に掲載されました。

2018年02月21日

 

1月21日(日)に福島で実施されたパネルディスカッション「分断をどう越えるか――福島と短歌」(主催 現代短歌社)の基調講演「分断と文学の可能性」とパネルディスカッションの記録が『現代短歌』3月号に掲載されました。この号は、「分断は越えられるか」という特集になっており、「分断」という現代の差し迫った問題について、「貧困」「フェミニズム」「沖縄」「東日本大震災」「国会前行動」などのトピックを取り上げながら総合的な考察と創作実践が行われています。

 

また、巻頭作品として、昨年生誕百年を祝った韓国の作曲家尹伊桑と日本の歌人近藤芳美をめぐる考察を短歌にした二人五十首(大田美和+江田浩司)も掲載されています。

 

『ビッグイシュー』売りは片腕 地下鉄の物売りは片足 いつの戦争

官庁街の「城」と呼ばれるマンションの地下に牛骨スープをすする

はしけやし命の勢いふと落ちる日には覗くな野の隠れ井戸

 

詳しい目次はこちらをごらん下さい。

http://gendaitanka.jp/magazine/2018/03/

 

講演では、作曲家細川俊夫、作家・文学部教授ミカエル・フェリエ『フクシマ・ノート』、映画『1/10Fukushimaをきいてみる』、3月末出版予定の大田美和編著、富田拓郎、ミカエル・フェリエ、山科満共著『こころ・文学・心理学――中央大学BUN Caféより』、高橋哲哉・徐京植『奪われた野にも春は来るか』、「リボーンアート・フェスティバル 東京展 そこで何が起きていたのか?」(ワタリウム美術館)のカオス*ラウンジの作品、ダライ・ラマ14世の言葉などが引用されています。

 

『現代短歌』3月号は書店で発売中です。英文共同研究室にも配架しました。ぜひお読み下さい。

 

以上