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東洋史学専攻
修了生の声

中央大学大学院東洋史学研究科で学んだこと/勝山稔さん

勝山稔さん

私の大学院進学は複雑です。出身は中国文学科で、卒論も中国の古典小説がテーマだったのです。しかし卒論の研究を進めるにつれて、小説に出てくる疑問や不明点の多くは東洋史学の分野を学ばなければならないことが判り、大学院進学の際には全国の大学に手紙を書きました。「中国文学の卒論で、東洋史学の大学院に受験してもかまいませんか?」この手紙に「OK」と答えてくれた大学が唯一中央大学だったのです。

中国文学と東洋史学、まさに「似て非なる物」でして、大学院に入ってから一から史学を学び始めました。自らの読みの鋭さを重視する中国文学とは異なり、東洋史学では微に入り細を穿ち、徹底的な実証主義を学びました。毎週かなりのハードワークでしたが時間を忘れるほど楽しい日々でした。

大学院受験を考えている人にメッセージです。テストの成績が良ければ、優れた研究ができるのかというと一概には言えません。それは何故かというと、テストに必要な学習能力と論文作成に必要な研究能力は、そもそも別物だからです。例えば学習能力は、知識を理解し、習得することに主眼が置かれるため、記憶が重視されます。

いっぽう研究の場合は、詳しく調べ、深く考えることに主眼が置かれます。そのため、記憶よりも、疑問や矛盾を探し出す着眼の鋭さ、複雑な問題をいかに筋道を立てて理解するかという思索が重視されます。また1~2時間で決着のつくテストと異なり、研究は何ヶ月も何年も同じ課題に取り組み続けなければなりません。そのための粘り強さ・気力・情熱を持つ人が大成するのではないかと思います。是非頑張って下さい。

勝山稔さん(1997年 東北大学大学院国際文化研究科教授)

東洋史学専攻で得たもの/久保裕之さん

久保裕之さん

私は2007年度から2008年度に東洋史学専攻で学びました。そして修了後は他大学の事務職に就職し、研究支援部門に配属され、官公庁や民間企業などとの研究契約や、特許などの知的財産管理などを担当しています。担当する分野は、IT系や理工系のみならず農学系まで様々で、東洋史学とは全く異なる分野です。

そんな私にとって、東洋史学専攻で2年間学び、就職後も助けられている財産は、とても基本的なことですが、「研究すること」です。指導教授の先生をはじめ、一流の先生方と接する中で、「研究する」という姿勢がどのようなものなのか、肌身を通じて感じることができました。これは文系・理系の垣根を越える「研究」の本質に触れるような経験であったと思います。東洋史学専攻では、日々の授業やゼミでの発表のみならず、専攻全体の月例発表会があり、常に、研究することを訓練されました。自らが求める答えは、与えられるものではなく、自ら史料にあたり、分析し見つけ出すものでした。未知なるものを探し求め調査・研究を行うということは、研究職だけでなく、どの様な職場であっても必要不可欠なものではないでしょうか。

以上、大学院で得たものについて書いてきましたが、私の大学院生活は、純粋に楽しいと思える時間でした。研究に行き詰る苦しさもありましたが、専門分野が異なる先輩方にも気軽に相談に乗っていただき、ともに議論し語らうなど、自由な雰囲気の中で研究に打ち込むことができました。この経験も、私の大切な宝物です。

久保裕之さん/所属:慶應義塾大学 湘南藤沢事務室 学術研究支援担当